JIBURi.com

宮﨑大輔が青年海外協力隊・海外旅行・ライフハック・農業技術・ノマドライフを紹介します

厳選ライフハック記事BEST3

「青年海外協力隊」カテゴリの人気記事

青年海外協力隊・野菜栽培隊員として無電化の村に初めて一週間滞在した体験記

      2016/03/13


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

PB280027_801

青年海外協力隊・野菜栽培隊員として無電化の村に一週間滞在した振り返り

11月25日から29日までの一週間、無電化の村に一人で滞在して来た。滞在したのはカニャサスの中の「Piedra de Amolar」という名前の集落。読み方はピエドラ・デ・アモラールで、意味は砥石。

PB270237_748

 

この集落はVERASANプロジェクトの対象になっていて、過去に2回訪問したことがあった。今回の滞在の目的は、農村調査。そして滞在前に設定した目標は、「Piedra de Amolarの住民の生活および農業を学び、彼らと親交を深める」だった。

 

さっそく結論を言うと、目標を達成できたと思う。

最高に楽しい一週間だった。

 

 

配属先の所長と出木杉くんに提出するために、「滞在調査の報告書」を現在作成中だが、ブログにも思い出を残しておくことにする。

 

< 実施した活動 >

1日目(月)  学校菜園で共同作業
2日目(火)  家庭を挨拶回り&レンガ作り
3日目(水)  家庭を挨拶回り&PTA集会に参加
4日目(木)  NGOの講習会に参加
5日目(金)  住民と隣の集落までお出かけ

スポンサーリンク

 

 

 

 

 

一日目:学校菜園の共同作業

滞在調査の一日目には、学校菜園で共同作業を行った。そもそもプロジェクトの巡回では、共同作業の日程に合わせて集落を訪問している。

そして、出木杉くんが作業の指示を出すのを見て、アドバイスをしたり、作業を手伝ったりしている。

そのため、共同作業に参加することは慣れていたが、共同作業に一人で参加することは初めてだったので緊張していた。

「僕が作業の指示を出すべきなのか?それとも住民に任せるべきか?」と悩み、ドキドキしながら学校菜園に向かった。

学校菜園は学校から離れた山の中にあり、下の写真の右下の隅に写っている場所で、昨年山を開墾して作ったそうだ。

 

PB270287_756

 

学校菜園に15名ほどの住民が集まっていたので、さっそく挨拶し今回の滞在についても説明したのだが、住民の反応はとんでもなく冷たかった。

「たまに来る中国人が今日は一人で何の用だ?」という疑いの目を向けられ、ほとんど目線を合わせてもらえなかったし、話しかけても必要最低限の答えしか返って来なかった。

実は過去2回の訪問でも態度は冷たく、「よそ者に対して強い警戒心を持っている」と感じていた。

この集落はカニャサス郡というド田舎の中でも、電気が通っていないほどの超ド田舎にある。そのため、よそ者が訪れる機会が少なく、閉鎖的なのだろうと思った。

困ったなぁと思っていたが、共同作業はスムーズに進行した。

なぜなら、コンタクトファーマー(よそ者との窓口役を果たすリーダー的な住民)の奥さんが指示を出していたからだ。僕がこの集落を滞在調査の場所に選んだのは、「プロジェクトにやる気があるコンタクトファーマー」がいたからだ。

ただ、彼は体調を崩していたので、今回は代わりに奥さんが指示を出していた。

 

<実施した主な作業>

1.畝の草刈り
2.トマトの支柱作り
3.トマト苗の移植
4.種まき
5.収穫

 

PB250064_751

 

彼らは畝の草刈りを徹底的に行う。山で栽培している豆やトウモロコシも除草は行うらしい。

 

PB250057_749

 

トマトの支柱の作り方は、日本とは異なる。木を組み合わせ、ジャングルジムのような枠を作る。ここではトマトの脇芽を摘除しないので、縦に支柱を立てないのだろう。

 

PB250063_752

 

50株以上のトマト苗を植えた。元肥は使わなかった。

 

PB250071_750

 

バナナの茎を切り、トマト苗のために傘を作る。強い日差しで苗が枯れるのを防ぐためだ。

 

PB250073_757

 

日本にはない興味深い技術だ。

PB250080_753

 

種まきだけは僕が指示を出した。苗床にトマト、ピーマン、セロリ、タマネギ、キャベツの種を播いた。

PB250085_755

 

収穫した野菜たち。作業に参加した家庭と学校用に分けられている。

 

8時から12時までの4時間ほど一緒に作業を行ったが、彼らと全然仲良くなれなかったので、かなり落ち込み一人で反省会をした。

そこで解明した原因は二つだ。

僕が緊張していたことと、彼らが警戒心を持っていたこと。

どちらの問題も、僕がどうにかしなければいけない。

 

「積極的に話しかけ、住民と仲良くなろう!」と初日に心に決めた。

 2日目:挨拶回り

滞在中の寝泊りと食事は、学校にお願いした。

先生が8名寝泊りしているので、彼らと同じ部屋で眠り、同じ食事を頂いた。

普段寝るために使っている部屋がコウモリ対策の工事中だったので、学校の教室で寝た。

PB250117_759

 

この集落は標高が高いので涼しい。

しかも教室の壁は「穴あきブロック」だったので、室温が外気温と全く同じで、夜は超寒かった。

寒すぎて長袖を3枚来ても眠れず、雨用のカッパを着てなんとか寝た。

 

PB280321_758

 

しかもベッドは組み立て式の簡易ベッドだったので、寝返りが打てず寝心地は最悪だった。

でも派遣前訓練のプログラムの「野外訓練」を思い出して、サバイバルな暮らしを楽しもうと思った。

 

PB260200_763

 

2日目は、8軒の家庭を挨拶回りした。

体調を崩していたコンタクトファーマーも、だいぶ体調が良くなったようで挨拶回りに同行してくれた。

PB260127_760

 

家庭で栽培している野菜の育て方や問題の相談に乗ったり、この辺りの栽培の仕方を教えてもらった。

PB260176_762

 

また僕は薬草に興味があるとコンタクトファーマーに伝えると、行く先々の家庭の庭に生えている薬草の情報をたくさん教えてもらえた。

この集落には病院がないため、基本的に病気や怪我は薬草で治すそうだ。

PB260160_761

 

薬草以外にも、彼らの暮らしを教えてもらえた。

例えば写真の鳩たちは、僕は野生の鳩で鶏のエサを盗みに来ていると思っていたが、実はこの鳩は「飼い鳩」だった。

貧血になったらスープにして食べるそうだ。

PB270296_764

 

「水中眼鏡とモリを使って、魚やエビを捕まえて食べるんだ」と説明してくれているのが、コンタクトファーマー。

PB260175_765

 

この集落では、コーヒーと言えばカナバリアという豆のコーヒーらしい。コーヒーの木もあり実もなっているが、カナバリアの方がよく飲むそうだ。

 

挨拶回りでも住民からは不審な目を向けられたが、コンタクトファーマーが事情を説明してくれ、農業や生活の話を聞くことが出来た。

2日目:レンガ造り

挨拶回りから寝泊りしている学校に帰ってくると、子供たちが給食を食べていた。

PB260194_774

 

大事そうにマグカップに入った給食を食べている彼に、「どんな給食を食べているか見せて」とお願いすると、カップを差出して見せてくれた。

PB260195_776

 

彼が食べていたのは、米、キャッサバ、豆、パスタを短く切った麺、ツナ缶。

日本の学校給食では考えられないだろうが、これがここの給食だ。

僕もこの食事を一週間頂いたし、ホストファミリーの食事も同じような感じだ。野菜はほとんど食べない。

PB270244_777

 

パナマの学校は授業が半日しかない。

子供たちは給食を食べ終わると、野球を始めた。

こんな青空の下でする野球は気持ち良さそうだが、僕は野球が苦手なので日陰から見守るだけ。

すると、ファールボールがフェンスを越えて藪に飛んで行ってしまった。

PB270249_778

 

その隙をついて、サッカー少年たちが「俺たちにグランドを使わせろ!」と攻めてきた。

野球少年とサッカー少年が犬猿の仲なのは、日本もパナマも同じだった。

結局、サッカー少年がグランドを占領し、サッカーを始めた。

 

もちろんサッカー隊員が日陰で見守るわけにはいかない。

すぐにサッカーに乱入して、一緒にサッカーをする。

大人げなく、小学生相手に5人抜きを3回決め、ハットトリックを達成した。

この時以来、子供とコマ回しをしたり、紙飛行機の作り方を教えたりして遊ぶようになった。

 

サッカーを終えると、レンガ造りの講習会に向かった。

パナマでは「INADE」という組織がパン作りやレンガ造りなどの講習会を開き、技術を住民に教えている。

PB260190_772

 

今回は学校の校舎増築のために住民がレンガ6000個を作っていた。

アジア人が興味津々なオーラ全開で見て質問している様子が面白かったらしく、レモンジュースを分けてくれたりしていろんな話をした。

PB250094_768

 

まずは、ツルハシや杭を使い、粘土質の土を採取する。

PB250096_769

 

 

山で採って来た草を短く切る。使うのはパナマの山刀マチェテだ。

PB250108_770

 

粘土質の土に水と枯れ草を加え、足で練る。

PB250100_766

 

木枠を使い、レンガの形を作る。

PB260182_771

 

木枠に混ぜた粘土を入れ、ゆっくりと木枠を引き抜く。

PB250097_767

 

大量の生レンガが出来た。これを3週間乾燥させ、カマドで焼くと完成!

PA030008_773

 

別の集落で見つけた同じくINADEの講習で出来たレンガの家。こんな校舎が完成する予定だ。

 

 

PB270316_779

 

これが現在の保育園・中学・高校生用の校舎。壁は泥で出来ている。

これがブロックの壁にかわるらしい。

住民や子供たちと少しづつ距離を縮めていった2日目。

 

 

 

 

3日目:宝探しとPTA集会と出逢い

挨拶回り

3日目は朝から挨拶回りに行った。

2日目に行けなかった家庭にコンタクトファーマーと一緒に挨拶に行った。

この挨拶回りで「探していたモノ」を見つけることが出来た。

 

それは有機肥料作りの材料である。

僕と出木杉くんは、この集落にあるモノだけで有機肥料を作りたいと考えていた。

そのため、有機肥料の材料として使えるものを探すことも今回の滞在調査の一つの目的だった。

挨拶回りで各家庭を訪問しているうちに、使えそうなモノを発見した。

PB270217_780

 

一つ目は、庭先に捨てられている「糠付きのもみ殻」

米を収穫し乾燥させた後、脱穀するのだが、その時に出るもみ殻をゴミとして庭先に捨てていた。

これは使える!

 

PB270275_783

 

有機肥料に最適な牛糞があった。

この集落では牛は飼育されていないと思っていたが、実は山の中でわずかに飼育されていた。

しかし牛が居たとしても、パナマの飼育方法は「放牧」である。

日本のような牛舎での飼育と違い、放牧では牛糞を回収することが出来ない。

 

と思っていた。

しかし実はその牛たちは昼間は山に居るのだが、夜になると飼い主の家の近くに帰って来て寝る。

そして、朝になるとまた山にエサの草を食べに行く。

そのため、飼い主の家の近くには、牛糞がまとまって落ちていた。

うんこを見つけて超嬉しくなった。

PB270278_784

 

しかも牛の寝床は岩場だったので、古い牛糞がいい感じに乾燥していた。

乾燥したうんこを見つけて嬉しくなり、思わず写真を撮ってしまった。

まるで宝物を見つけた気分だった。

 

PB270227_781

 

小屋を作って肉用の鶏を飼っている家庭があったので、鶏糞も手に入ることがわかった。

この地域には、MIDA(農牧省)のプロジェクトはVERASANしか活動していない。

そして、VERASANでは養鶏の支援はしていないので、この地域では放し飼いの鶏以外はいないと思っていた。

 

 

 

NGOの存在

しかし、実はこの地域では「Nutre Hogar(ヌートレ・オガール)」という「子供の栄養改善」を目的としたNGOが活動しており、そのNGOが小屋での養鶏や下の写真のような畑作りを支援していた。

PB270229_782

 

Nutre Hogarは過去の協力隊員が活動に協力していたこともあり、カニャサスにある事務所に挨拶に行ったことがあったが、まだ活動内容を詳しくは把握していなかった。

同じPiedra de Amolarという地域で、同じ子供の栄養改善という目的のために活動しているので、これはぜひ協力して活動したいと思った。

 

 

保護者会

挨拶回りの後、学校で開催されていたPTA集会に参加した。

保護者と先生が全員集まり、いろんな議題について相談していた。

PB270251_785

PB270250_786

 

会議が始まり2時間ほど経過してから、僕の自己紹介とVERASANプロジェクトの簡単な紹介をさせてもらった。

会議の参加者に疲れが見えていたので、ツカミを工夫してみた。

 

「コンニチハ。ワタシノナマエハ、ミヤザキダイスケデス。ニホンカラキマシタ。」

 

と日本語で挨拶を始めた。

参加者の多くは、「えっ???この中国人、突然中国語で何を言い出すんだ?」という顔をしていた。

そこですかさず、今度はスペイン語で自己紹介を始める。

 

「今のは日本語です。Buenas tardes, me llamo Daisuke MIyazaki. Soy de Japon.と言いました。顔は中国人に似ていますが、僕は日本から来た日本人です。中国語は話せません。僕が話せるのは日本語だけ。あと、ちょっとだけスペイン語が話せます。」

残念ながら笑いは取れなかったけど、ツカミとしてはいい感じだった。

 

 

帰宅予定だったが

PTA集会が終わってから、僕は帰る準備を始めた。

予定では金曜日に帰る予定だったが、帰るための乗合ジープが木曜日の早朝に来ることになったからだ。

予定を一日切り上げて帰ることにして、自分の荷物をまとめ、コンタクトファーマーや学校の先生たちにお礼の挨拶をした。

「楽しい3日間だったなぁ、もう帰らないといけないのか。もっと滞在していたいなぁ」なんてことを考えながら、高台に設置されているベンチに座って、最高の眺めを楽しんでいた。

PB250110_787

 

すると、通りすがりのおじさんが話しかけてきた。

 

おじさん 「やぁ、外国人!どこから来たんだ?」

僕     「(中国人じゃなくて外国人と話しかけてくるなんて、変な人だな)日本だよ。おじさんこそどこに住んでるの?学校の近くの家?それとも少し離れた集落?」

 

おじさん 「俺はサンティアゴ(近くの町)だよ。日本人がここで何してるんだ?」

僕     「サンティアゴ!?僕はボランティアの農業技師でVERASANのために来たんだ。おじさんは何してるの?」

 

おじさん 「俺はNutre Hogarの職員で、明日畑で講習会をするために来たんだ」

     「マジっすか!?」

 

奇跡的な出逢いが待っていた。

おじさんサトルニノという名前で、過去に日本人ボランティアと仕事をしたことがあったので、僕を見ても中国人と呼ばずに外国人と呼びかけたのだった。

僕は学校の先生に相談し帰りの手段をなんとか確保できたので、もう一日学校に残りNutre Hogarの講習会に参加することになった。

会いたいと思ったNutre Hogarと出逢えた3日目。

 

 

 

 

4日目:Nutre Hogar

NGOの講習会へ参加

昨日の運命的な出逢いのおかげで、僕の滞在調査は予定通り5日間になった。

朝、サトルニノと学校で待ち合わせをする。

彼は約束通りの時刻にやって来た。

 

一緒にMesilla(メシージャ)というPiedra de Amolarの隣の集落に歩いて向かう。

そこで二つの集落の合同講習会を開催するそうだ。

会場となる家に着くと、まずは畑の様子を確認し、講習会で使う予定の農具の確認をし、昼食の材料の確認をしていた。

 

参加者が集まると、まずは今回の講習会の目的を説明する。

僕の自己紹介とVERASANの説明の時間もくれた。

野菜を食べる重要性、講習会に参加する意味を厳しく、優しく、熱く語っていた。

PB280333_805

 

 

サトルニノ  「この集落には政府の支援が全然届いてないだろ?だから俺たちNutre HogarやDAISUKEたちのVERASANが来てるんだろ?」

住民と僕    「そうだ!」

 

サトルニノ  「でも、別に講習会に参加しなくてもいいんだ、俺は困らない。別に野菜を育てなくてもいいんだ、俺は困らない。別に野菜を食べなくてもいいんだ、俺は困らない」

住民と僕  「えっ??」

 

サトルニノ 「なぜなら俺とDAISUKEはプロジェクトが終わったら、この集落を立ち去るからだ。困るのは政府でも、俺でも、DAISUKEでもない。困るのは君たちだ。だったら、誰がやるの?」

住民    「我々だー!」

僕      「サトルニノさん、素敵」

 

 

NGOの農業指導

サトルニノは出木杉くんバリな名演説で、講習会前に住民の士気を高めていた。

そして作業が始まった。

 

<主な活動>

1.水準器作成
2.樹木用培土作成
3.畝作り
4.水準器の使い方

PB280340_788

 

まずは水準器を作ることになるが、サトルニノは作り方を教えない。

以前に作ったことがある住民に作らせようとするが、住民は覚えていないので作れない。

それでも、サトルニノは答えを教えない。

他の住民に意見を求め、住民の力だけで水準器を完成させようとする。

結局、30分以上かかったがなんとか住民の力だけで水準器が完成した。

彼は住民に主体性を持たせようとしていた。

PB280346_790

 

次は樹木用培土の作成。

まずはサトルニノがやってみせる。

半径1メートルほどの円を書き、みんなで穴を掘る。

僕もツルハシやスコップで手伝う。

 

PB280375_793

 

掘り終わったら、穴に【石灰→腐葉土→サトウキビカス→バナナの茎→木の葉→草→土】の順に入れ、これを3回繰り返す。

非常に興味深く、僕はメモを取りまくった。

 

PB280379_794

PB280382_795

PB280390_796

 

これを3週間寝かせて発酵させた後、マンゴー、アボカドなどの樹木を植えるそうだ。

この穴は野菜畑のすぐ隣にあり、将来防風林を役目を果たすそうだ。

この地域は家の屋根が飛ばされるほどの強風が問題で、野菜も茎が折れるなどの被害が出ているらしい。

その問題を把握しているからこそ、防風林を作ろうと思いついたのだろう。

 

次は畝の作成である。

 

PB280353_804

 

いちおう畝は出来ていたのだが、サトルニノが「長すぎるし、狭すぎる!」と言い、直すことになった。

PB280364_791

 

線を張って、真っ直ぐに畝を作る。

PB280366_792

 

石灰を播いて、完成。乾季の間は手灌水をしなければいけないので少規模だけ栽培して、雨季は大規模に栽培する予定らしい。

 

ここで会場を移動する。近くの家の畑で講習会第二部をする。

PB280007_803

 

先ほど作った水準器の使い方を教える。サトルニノは、使ったことがある住民の力で進めようとする。

PB280011_807

 

なんとか出来た。今回はデモンストレーションのため、少しだけ畑を作った。

PB280010_806

 

こちらの畑でも樹木用培土を作ったのだが、今回はサトルニノは指示を出さず、住民の力だけで作ろうとしていた。

しかし、なかなか出来ない。彼らはメモを取らないので、作る順番ややり方を思い出せない。

結局、僕のメモを頼りに作ることになり、サトルニノに「これからはメモを取れ!」と怒られていた。

 

 

 

講習会後の昼食

作業が終わり、昼食の時間になった。

PB280002_799

 

ここが家庭のキッチン。石の上で鍋を煮る。

豆のスープと鶏の煮物だ。

今朝、絞められたばかりの新鮮な鶏だ。

PB280016_798

 

ご飯の上に豆のスープと鶏肉が乗っている。

美味かった。

普段は、これの肉なしを食べているようだ。

PB280021_802

 

最後に、サトルニノは6種類の野菜の種を無料で配っていた。

もしかしたら、この種が目的で講習会に参加しているしれないと思った。

彼らにとって種は貴重だ。

 

しかし、サトルニノが住民から信頼を勝ち得ていて、サトルニノも住民の暮らしを理解していることは間違いない。

出木杉くんが「優しい国語の先生」とすれば、サトルニノは「怖い体育の先生」というイメージだ。

 

PB280027_801

 

サトルニノと連絡先を交換し今後も協力しようと約束し、彼は別の集落で講習会をするために出発した。

僕は住民と学校に帰った。この写真の真ん中の山の向こうに学校がある。

僕と出木杉くんとサトルニノ。

4日目、僕らの三角関係が始まった。

 

 

 

 

 

5日目:隣の学校へ

充実した4日間が過ぎ、帰宅する日を迎えた。

学校で先生が作ってくれた朝ご飯を食べていると、住民が集まって来た。

PB290030_812

 

油で揚げた小麦粉、オムレツ、コーヒーを頂いていると、農作業を一緒にしたおばちゃんが近づいてきて「これも食べなさい」とバナナを差し出してきた。

PB290035_808

 

さらに一緒に紙飛行機を作って遊んでいた子供が近づいて来て、飴を一つくれた。びっくりしたけど、めっちゃ嬉しかった。

PB270283_813

 

初日は、誰も僕と目を合わせてくれなかったけど、帰る頃には「DAI!次はいつ帰ってくるの?」と子供も大人も話しかけてくれる。とても嬉しかった。

絶対にまた来ようと思った。

 

住民は学費を払うために集まって来たそうだ。

いったんこの学校に集まり、全員で隣の集落の学校に歩いて向かった。

PB290037_811

 

左上に見える白い建物まで山道を1時間半歩いた。

大きいバックパックを担いだまま、川を2回渡ってしんどかったけど、泣き言は言えなかった。

もっとすごいものを担いでいる女性がいたからだ。

PB290038_809

 

女性が担いでいるカゴの中には、赤ちゃんが入っていた。

赤ちゃんを担いで山道を1時間半歩くなんて尊敬する。

ちなみにカメラを指さしているのは、5日間隣のベッドで寝ていた先生だ。

陽気でいいやつだった。

 

PB290039_810

 

隣の学校に着くと、たくさんの生徒と親御さんであふれかえっていた。

毎月の4校合同の学費支払会らしい。

ここで住民とお別れの挨拶をして、僕はカニャサスに帰った。

5日目、住民と別れを惜しんだ。

 

 

 

青年海外協力隊・野菜栽培隊員として無電化の村に一週間滞在した感想

青年海外協力隊の野菜栽培隊員の活動

無電化の村に一週間滞在してきた。

全体を振り返ってみようと思う。

PB290063_815

学校にいた野良犬とバックパック

 

滞在調査の目標

◆今回の滞在調査の目標は、Piedra de Amolarの住民の生活および農業を学び、彼らとの親交を深めるであった。

 

僕は学校で寝泊りし食事も頂いていたので、住民の生活について深く知ることは出来なかった。

また農業に関しては学校菜園と野菜畑は見れたが、山にある作物畑を見に行けなかった。

彼らとの親交については、初日は完全に冷え切った熟年夫婦のような関係だったが、帰る頃には遠い親戚くらいにはなれたと思う。

よって、目標達成度は70%くらいだろう。

 

滞在調査でやりたいことリスト

◆また今回の滞在計画では、スモールステップとして「やりたいことリスト」を作成していた。

1.狩りに付いていく
2.釣りに付いていく
3.農作業を一緒にする
4.お酒を一緒に飲む
5.食事の写真を撮る
6.子供とサッカーする
7.先生と仲良くなる
8.住民と仲良くなる
9.土地に詳しくなる
10.生活を楽しむ

結果として、1.狩りに行く、2.釣りに行く、9.土地に詳しくなる以外は達成できた思う。

 

地図作りをしたかった

今回の滞在調査では、住民と一緒にPRA手法(参加型農村調査法)の一種である地図作りをしたいと思っていた。

しかし、僕は信頼関係が出来ていない初日にその提案をしてしまい、結局地図作れなかった。

これは、次回の滞在でもう一度挑戦してみようと思う。

 

キーパーソンを見つける

今回の調査で意識したのは、キーパーソンや一緒に活動できるパートナーを見つけることである。

実際、Nutre Hogarの職員であるサトルニノと出逢えたことは、とても大きな収穫である。

配属先の所長に相談し、滞在した集落で協力した活動が出来ないか提案してみるつもりだ。

 

 

コンタクトファーマーを見つける

またコンタクトファーマーが二名存在することも明らかになった。

VERASANに関わっている若い青年と、Nutre Hogarと関わっているおじさんの二名がこの集落のコンタクトファーマーだと思う。

 

今回宿泊した学校は12月から長期休暇に入るため、滞在できない。

そこで若い青年の家に泊まることをお願いし、承諾してもらえた。

今後は彼の家に寝泊まりしながら、農村調査をしようと思っている。

 

またおじさんの方は、集落で唯一のお店を持っている。

そのお店の商品の情報などを知り、集落で種の共同購入などが出来ないか検討したい。

このように、活動地域のキーパーソンや一緒に活動できるパートナーを見つけることは重要だろう。

しかし、この発想は僕が思いついたものではない。

 

この発想は、Dogaさんのブログ記事「途上国で『プロジェクト』をスムーズに進めるための6つのステップ!!」を参考にした。

この記事はブログを通して教えていた。

大変有り難い。

 

WS000063_814

画像をクリックして、ぜひ見て欲しい。

今後の予定

今後は、滞在調査の報告書をスペイン語で作成し、配属先の所長とカウンターパートに提出し情報共有し、2回目の滞在調査と思いついた新しい活動の提案をするつもりだ。

合わせて読むと役立つかも!?

DMM英会話の無料体験レッスンで英会話能力を鍛えよう

まだ英会話が苦手なの?
海外で働きたいなら英会話能力は必須!DMM英会話なら「25分の無料体験レッスン」が2回も受けられます。今、海外で働いている友人たちはDMM英会話で英会話能力を鍛えた人が多いですよ。

海外移住する10個の方法!英語が話せない仕事がない人でも外国に住む裏技

海外移住する10個の方法

「無電化集落に滞在」カテゴリの人気記事ランキング カテゴリー

Amazonが期間限定セール中!


  


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
最後までお読み頂きありがとうございます。SNSでシェアして頂けるとうれしいです。

この記事が気に入ったら
いいね!をお願いします

JIBURi.comの最新情報をお届けします

TwitterでJIBURlをフォローしよう!

JIBURi.comの運営者・宮﨑大輔の紹介

一眼レフカメラを握る宮﨑大輔

宮﨑大輔 Daisuke Miyazaki

【 仕事内容 】
海外農業コンサルタント / 世界を旅するフォトグラファー / 海外秘境ライター / 旅人限定のブログコンサル / CFコンサル

●青年海外協力隊の任期終了後に、フリーランスとして世界中を旅しながら国際協力やビジネスをしている現代版ノマドワーカー
●環境汚染がすすむ世界一の絶景ウユニ塩湖で環境改善プロジェクトを行うためにクラウドファンディングを行い一週間で100万円達成&現在はアドバイザーに就任。

→ 詳しいプロフィールはこちら

→ 人生で報われた決断ランキングベスト10

→ 宮﨑大輔のAmazonのほしいものリスト

【 農業経歴 】
長野県飯田市のリンゴ農家に生まれる→信州大学大学院で農学修士号取得→青年海外協力隊の野菜栽培隊員として中米パナマ共和国で2年間農業ビジネス支援→フリーランスの農業コンサルタントとして日本、アジア、中南米、アフリカで、日系企業から依頼を受け農業ビジネスのコンサルティングを行っている。

【 仕事のお問い合わせ先 】
【農業コンサルタント】遠隔指導&出張指導

【海外旅行&秘境ライター】執筆・寄稿依頼

【世界を旅するフォトグラファー】撮影依頼&写真の利用

【旅をキャリアに生かしたい人専門】ブログのコンサル

【成果報酬制】クラウドファンディングコンサル

【月間25万PV】PR記事作成の依頼

shigoto_9042

SNS・RSSで更新情報を受け取れます

目指せ1,000いいね。Facebookページにいいね!をお願いします。

follow us in feedly


Instagram

note_9254

youtube-logo

「青年海外協力隊」カテゴリの人気記事BEST10

ジャイカボランティア青年海外協力隊の実態10例!自殺・妊娠・辞退・任期短縮・就職難・病気・事故
ジャイカボランティア青年海外協力隊の実態10例!自殺・妊娠・辞退・任期短縮・就職難・病気・事故
青年海外協力隊の給料と生活費をぶっちゃけます!ボランティア派遣16ヶ月目のぼくが未だにJICAの現地業務費を一度も申請していない理由
青年海外協力隊の給料と生活費をぶっちゃけます!ボランティア派遣16ヶ月目のぼくが未だにJICAの現地業務費を一度も申請していない理由
青年海外協力隊の試験に合格する裏技を暴露する
青年海外協力隊の試験に合格する裏技を暴露する
現役JICAボランティアが教える!青年海外協力隊のよくある7つの誤解「給料はない?実は204万円以上の就職準備金(国内積立金)がもらえる!」
現役JICAボランティアが教える!青年海外協力隊のよくある7つの誤解「給料はない?実は204万円以上の就職準備金(国内積立金)がもらえる!」
こんな人はJICAボランティアになるな!帰国直前だからわかる青年海外協力隊に向いていない人の3つの特徴
こんな人はJICAボランティアになるな!帰国直前だからわかる青年海外協力隊に向いていない人の3つの特徴
青年海外協力隊の恋愛ぶっちゃけます!JICA訓練所で恋人カップルが生まれる駒ヶ根マジックがおきる5つの理由
青年海外協力隊の恋愛ぶっちゃけます!JICA訓練所で恋人カップルが生まれる駒ヶ根マジックがおきる5つの理由
「正義の反対は別の正義」ボクのおとうさんは、ボランティアというやつに殺されました。【青年海外協力隊からのメッセージ】
「正義の反対は別の正義」ボクのおとうさんは、ボランティアというやつに殺されました。【青年海外協力隊からのメッセージ】
長崎県川棚市の超能力喫茶店アンデルセンで起きたマジック!もしかしたら僕の運命は超能力者に曲げられたのかもしれない。
長崎県川棚市の超能力喫茶店アンデルセンで起きたマジック!もしかしたら僕の運命は超能力者に曲げられたのかもしれない。
合格率50%以下の難関テスト!青年海外協力隊の二次試験の人物判定面接で、JICA試験官(精神鑑定士)から受けた忘れられない質問
合格率50%以下の難関テスト!青年海外協力隊の二次試験の人物判定面接で、JICA試験官(精神鑑定士)から受けた忘れられない質問
現役ボランティアが教える!青年海外協力隊におすすめする79個の持ち物リストとパソコン・スマホ情報
現役ボランティアが教える!青年海外協力隊におすすめする79個の持ち物リストとパソコン・スマホ情報

  同じカテゴリの記事