JIBURi.com

宮﨑大輔が青年海外協力隊・海外旅行・ライフハック・農業技術・ノマドライフを紹介します

「青年海外協力隊」カテゴリの人気記事

4ヶ月ぶりの雨に乾季 de 歓喜!展示圃場で稲わらの刈り取りと野菜栽培の準備中

      2015/07/12


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

刈り取った稲わら

展示圃場で稲わらの刈り取りと野菜栽培の準備中

最近は、農牧省の展示圃場で稲わらの刈り取りと野菜栽培の準備をしている。

野菜栽培隊員と関係がないブログ記事ばかり書いていたので、今回は久しぶりに活動の話を書こう。

 

スポンサーリンク

 

 

 

 

12月中旬以来の4ヶ月ぶりに雨が降った

2015年4月12日にぼくが住むカニャーサス村で20分ほどの小雨が降った。

これは2014年12月中旬以来、およそ4ヶ月ぶりの雨であった。

今か、今かと、ずっと待ち望んでいた雨を見て嬉しくなり、年甲斐もなくはしゃいでしまった。

4ヶ月ぶりの小雨

 

1.パナマの気候

パナマは熱帯気候に属し、4月から12月(もしくは5月から11月)が雨季で、1月から3月(もしくは12月から4月)が乾季である。

地域と年によって、多少雨季と乾季の期間が変わる。

雨季の天気は午前中が晴れで午後が豪雨、乾季の天気は一日中晴れ。

農機具を担ぐ村人と青い空

 

なので、パナマの天気は、晴れのち雨か晴れしか存在しないので、テレビのニュース番組に天気予報コーナーがない。

携帯のアプリで天気予報を表示させると、ずーーーーーーーーーーーーーと晴れのち雨マークか、ずーーーーーーーーーーーーーーと晴れマークが表示される。

 

2.4ヶ月ぶりの雨

小雨が降った二日後の4月14日は朝から雨が降り、降ったり止んだりを繰り返しながら、一日中雨が降り続いた。

ようやく本格的な雨が降ったのだ。

しかし、4ヶ月間の連続した晴天により土壌は完全に乾ききっており、夕方に湿った土を少し掘ってみると5cm地中はカラカラに乾燥していた。

初めての降雨

 

まだまだ土壌が乾燥しているので、農業を始められない。

本格的な雨季が始まるのはこれからで、それと同時に稲作やトウモロコシなどの農業が始まる。

 

3.気温で変化する日本の農業、降雨量で変化するパナマの農業

農業は気候の影響を受ける。

(1)気温で変化する日本の農業

例えば日本の農業は、気温の影響を受けて変化する。

冬には気温が下がり作物生産ができなくなるので、春に種を播き、夏に生育させ、秋に収穫する作型が一般的だ。

そして、気温が下がる冬でも作物栽培を可能にするために、ビニールハウスや暖房機の技術が発達してきた。

参考:施設園芸農業のすべて!日本と海外の点滴灌漑&養液土耕&LED水耕栽培&植物工場(太陽光利用型・完全閉鎖型)のメリット・デメリット

ランナーを伸ばしたイチゴの二段ベッド栽培施設

 

(2)降雨量で変化するパナマの農業

それに対して、パナマの農業は、降雨量の影響を受けて変化する。

乾季には雨が降らなくなり作物生産ができなくなるので、雨季の間に何回も種を播き、何度も収穫する作型が一般的だ。

乾季に作物栽培をするためには灌水を行う必要があり、大規模農園ではすでに灌水チューブが取り入れられている。

点滴灌漑の灌水チューブ

 

このように日本とパナマの農業への気象状況の影響の違いはあるが、それを理解しながら農業指導に取り組んでいる。

 

 

展示圃場の水田に放置されている稲わらの刈り取り

最近は、展示圃場の水田に放置されて稲わらの刈り取り作業をしている。

1.マルチ栽培の普及

ぼくは青年海外協力隊・野菜栽培隊員として、2013年からマルチ栽培の普及に取り組んできた。

山奥の集落では、無料で簡単に手に入るバナナの葉や雑草を使ったマルチ栽培を教えて、ある程度の手ごたえを感じている。

参考:稲わらマルチ栽培の家庭菜園での使い方&ビニールマルチをきれいに張る方法&マルチングの種類と効果

バナナの葉マルチを手伝う子供

 

2015年度も引き続きマルチ栽培の普及を行いたいので、その材料となる「稲わら」を刈り取ることにした。

ちょうど農牧省の展示圃場の水田に稲わらが大量に放置されていたので、それを活用することにしたのだ。

パナマの水田に残された稲わら

 

2.産業廃棄物である稲わらの有効活用

同僚に放置されている稲わらをどうするのか尋ねると、「抜いてその辺に捨てる」とのことだったので、刈り取ってマルチ栽培に使うことにした。

パナマの稲作では、穂の部分だけを収穫し、茎はそのまま放置する。

放置した稲わらを刈り取って畑に敷くこともあるが、多くは燃やすか畑の外に捨てている。

パナマ流の稲の収穫

 

 

3.刈り取り作業

まずはマチェテという山刀を研ぐ。

自分でもなんとなくできるようになったが、未だに同僚からは下手くそと言われ、上手な同僚が代わりに鉄ヤスリで研いでくれる。

マチェテを研ぐ

 

研いでもらったマチェテで水田の稲を刈り取り、束にしてまとめていく。

雨のせいで少し湿り気を含んでいたので、雨季が始まる前にすべて刈り取りたい。

水田の稲わらを束にしてまとめる

 

数日かけて、この水田のすべての稲わらを刈り取った。

稲わらが手に入ったし、これで今年の稲作も始めやすくなった。

稲わらを刈り取った水田

 

刈り取った稲わらは、雨が当たらない事務所の軒下に保管することにした。

雨は防げるが、鶏や犬に荒らされないかが少し心配だ。

軒下で管理している稲わら

 

ぼくのマチェテと刈り取った稲わら。

これだけあれば、小さな畑で稲わらマルチ栽培するには十分だ。

刈り取った稲わら

 

しかし、実は水田は全部で3枚あり、2枚の水田にはまだ稲わらが残っている……

マチェテを使う右手にはマメが4つもできて血が出ているが、本格的な雨が降り出す前にすべて刈り取るつもりだ。

まだ稲わらが残った水田

 

 

 

これから始まる雨季に向けて野菜栽培の準備

これから始まる雨季に向けて、野菜栽培の準備をしている。

1.野菜の苗づくり

雨季が始まり次第、すぐに野菜栽培がスタートできるように、野菜の苗を今から育てている。

8種類の野菜の苗があるのだが、特に期待しているのはパナマの高原野菜の産地で種を入手した「カリフラワー」だ。

カリフラワーはパナマに来てから初めて栽培するので、この村でうまく育つかわからないが楽しみである。  

カリフラワーの苗

 

2.稲わらマルチの比較実験と利用

展示圃場の一画で、稲わらマルチの比較栽培実験を行っている。

キュウリ、インゲンマメ、スイカの苗が植えられていて、マルチありとなしの2つの区画がある。

稲わらマルチの実験中

 

今のところ、マルチ区の野菜の生育は順調だ。

稲わらマルチ栽培中のキュウリ

 

空心菜とからし菜を育てている畝にも、稲わらマルチを敷いてみた。

以前はこのような状態だった。

展示圃場の前の姿

 

今は稲わらを敷いたので、このような状態になっている。

稲わらマルチを敷いた展示圃場

 

この畝は農牧省の事務所を訪ねた村人の目につきやすい位置にあるので、村人が見やすくなった。

興味を持った村人にはマルチをメリットと方法を教えようと思う。

 

 

3.空心菜の種を配る

事務所に「ここで、空心菜(Espinaca Japonesa)の種がもらえると聞いたんだけど……」という村人が来るようになった。

この前行った農業に関する講演のおかげで、少しずつこの村に空心菜の噂が広がっているようだ。

参考:なぜ、途上国で生活保護を受けている女性から1ドルを握らされたのだろう?

空心菜を求めてきた村人には、栽培方法と調理方法を説明してから、種をプレゼントしている。

空心菜の種

 

空心菜は生命力がとても強く、パナマの気候では野性化するのではないかと少し心配している。

ぼくが住んでいる村はカニャーサス村というのだが、村の名前の由来はその昔「カニャーサス」という植物がたくさん生えていたからだそうだ。

2035年辺りにはこの村は空心菜に覆われてしまい、「空心菜村」という名前に変わっていたらどうしようかと、冗談まじりで心配している。

それくらい空心菜はこの地域の環境にピッタリと合っていて、とても生育が良い。

参考:空心菜の栄養価&家庭菜園向けの簡単な栽培方法・挿し木増殖&美味しい炒め物レシピ

空心菜の栽培圃場

 

 

まとめ

4ヶ月ぶりに雨が降り始めた。

最近は雨季から野菜栽培を始めるために、事務所で展示圃場の整備をしている。

雨季が始まったら山奥の集落へも行きたい。

おすすめの関連記事

無電化集落に60日間滞在!今年のボランティア活動の振り返りと2015年の活動計画

パナマ日本人学校で無電化集落の掟を紹介「ヘビ、サソリ、タランチュラを見つけたら必ず殺せ」

なんと、あの出木杉くんが所長代理に就任!青年海外協力隊の配属先に変化が…

「日本に帰れ!」の一言がなかったら、今頃ぼくは日本に帰っていただろう。

なぜ、途上国で生活保護を受けている女性から1ドルを握らされたのだろう?

Amazonがお得な期間限定セール中!


  

合わせて読むと役立つ関連コンテンツ


DMM英会話の無料体験レッスンで英会話能力を鍛えよう

まだ英会話が苦手なの? 海外で働きたいなら英会話能力は必須!

DMM英会話なら「25分の無料体験レッスン」が2回も受けられるので、英会話レッスンをタダで試すことができます。

今、海外で働いている友人たちはDMM英会話で英会話能力を鍛えた人が多いですよ~。

公式サイトを見てみる→ DMM英会話

海外移住する10個の方法!英語が話せない仕事がない人でも外国に住む裏技

海外移住する10個の方法

「青年海外協力隊」カテゴリの人気記事ランキング

スポンサーリンク








  • このエントリーをはてなブックマークに追加
最後までお読み頂き、ありがとうございます。ぜひSNSでシェアしてください!

この記事が気に入ったら
いいね!をお願いします

いいね、ありがとうございます。

フォロワー7,500人のTwitterを見てください→

宮﨑大輔の紹介

一眼レフカメラを握る宮﨑大輔

宮﨑大輔 Daisuke Miyazaki

職業

■農業コンサルタント

■フォトグラファー

→ 詳しいプロフィールはこちら

→ 青年海外協力隊になりたいあなたへ

→ 人生で報われた決断ベスト10

→ 2016年に書いたベスト15記事

農業経歴

1988年 長野県飯田市のリンゴ農家に生まれる

2013年 信州大学大学院で農学修士号取得

2013〜2015年 青年海外協力隊として中米パナマ共和国で2年間農業ビジネス支援

2015年〜 農業コンサルタントとして日本、アジア、アフリカで、苺ビジネスのコンサルティング中

・テレビ出演(TBSあさチャン)
・週刊誌監修(女性セブン)
・書籍の監修多数

写真経歴

2013〜2015年 中央アメリカで写真撮影を始める

2015〜2017年 世界20カ国を旅しながら風景写真を撮影

2017年〜 日本で人物写真を撮影中

お問い合わせ先

農業コンサルタントの依頼

ライター執筆&寄稿

写真の撮影依頼&写真の利用

撮影モデル募集

ブログのコンサル

PR記事の作成

  同じカテゴリの記事