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途上国の人々との話し方を読んで、ジャイカ青年海外協力隊として8カ月間メタファシリテーションを試みた。

      2015/12/25


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ファシリテーションとの出逢い

僕が「ファシリテーション」という言葉を初めて知ったのは、大学院1年生のとき。

それは、「全国から農業に関心を持つ大学生が集まる合宿」に参加した時のことだった。

場所は「ジンギスカンパーティー(通称:ジンパ)」で有名な北海道大学で、各大学の農業系サークルに所属する大学生が集まり、北海道内の農場見学や研修施設でワークショップを行った。

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いろんなワークシートを使いながら、学生同士でグループを作り何度も議論を重ねた。このグループワークでは、常に「ファシリテーター(ファシリテーションする人)」が議事進行役になった。

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ファシリテーターのおかげで農業に関する議論が、時には深く潜り時には浅く広がり、心地良くて刺激的な時間だった。

このイベントでファシリテーションの存在を知り、その魅力に魅かれていった。

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ファシリテーターの修行

北海道のイベント以降、僕はファシリテーションを学ぶために、積極的にワークショップに参加した。

環境問題に関心を持つ大学生のワークショップ、地域おこし協力隊主催のワークショップ、市主催の駅の無人化を話し合うワークショップなどなど。

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そのうちワークショップに参加するだけでは満足出来なくなり、自分でもワークショップを開催するようになった。

信州大学の学生を集め、マインドマップを使ったワークショップや、ワールドカフェ方式のワークショップを開催した。

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今思い返してみると、僕が開催していたのは「自己啓発セミナー」の類のものだったので、大学職員から見たら相当怪しい奴だったと思う。

ファシリテーションの魅力に取りつかれワークショップを開催していくうちに、次第に「ファシリテーションの難しさ」を感じるようになった。

参加者の気づきを引き出し、行動を促す。

これこそがファシリテーションの神髄だが、残念ながらそれを達成できたと感じたことがなかった。

大学院生時代は、ファシリテーターとしての「挫折感」だけを感じていた。

 

 

途上国の人々との話し方

青年海外協力隊に参加することになり、僕はますますファシリテーションの技能を身につける必要性を感じていた。

それは、国際協力の現場で主流となっているロバート・チェンバースが提唱する「参加型開発」を実現するためだ。

 

しかし、僕は日本語でも満足にファシリテーションすることが出来ない。

では、スペイン語ならファシリテーション出来るだろうか、いや出来ない。

 

ということは、「パナマでワークショップを開催しても、参加者の気づきを引き出し、行動を促すことは不可能なのではないか?」と考えるようになっていた。

 

そんな時に、一冊の本と出会った。

「途上国の人々との話し方 -国際メタファシリテーションの手法-」

著者は和田信明さんと中田豊一さん。

この本を手に取ったのは、もちろん「ファシリテーション」という文字に心が魅かれたからだ。

 

そして、読んでみるとますます僕の心は、この本に魅かれていった。

ファシリテーションについて悩み苦しんでいた僕にとって、この本で提唱している「メタファシリテーション」という技法は、まるで救世主のように感じられた。

メタファシリテーションとは、「相手と一対一で、事実を問う質問をすることにより、相手の気づきを引き出すという会話術」のことだ。

 

 

メタファシリテーションの実践

青年海外協力隊としてパナマに派遣されてからしばらくは、プロジェクトで始めた学校菜園の共同作業日に巡回に行き、集まった村人に対して栽培指導を行っていた。

学校菜園に行くだけで、一度に10名から20名程度の村人と会話をすることができたが、村人と一対一でゆっくりと会話をする機会は作れなかった。

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そこで、集落に宿泊し「滞在型の農村調査」をすることにした。

出来るだけ村人の家に泊まらせてもらい、日中は集落内の家庭を一軒一軒訪問し、とにかく村人と一対一で会話する機会を出来るだけ作った。

 

 メタファシリテーションの難しさ

「この植物は何ですか?」

このような村人が簡単に答えられ、かつ事実を問う質問を投げかけて会話が始まるが、その会話を繋げていくことがなかなか出来ない。

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メタファシリテーションが目指す「事実を問う質問をすることで相手の気づきを引き出し、行動を促すこと」が、とても難しい技術だと途上国で実践してみて気がついた。

 

メタファシリテーションから得た物

村人の気づきを引き出し、行動を促すことは達成できていない。

しかし、メタファシリテーションの実践から得た物もある。

 

それは、「村人との距離が近くなったこと」「村人の人間関係に気づいたこと」である。

それはメタファシリテーションの実践のために、発生した以下のような理由からだろう。

1.集落に宿泊し、寝食を共にした。

2.一対一で会話する時間が持った。

3.村人から教わる姿勢で接した。

 

その結果、村人の共同作業に誘ってもらうことが出来たり、少しずつだが心を開いてもらえているように感じる。

 

また、共同作業で指導しているだけでは気づけなかった「村人の人間関係の問題」にも気づくことが出来た。

一見、仲良く暮らしているように村人たちも、実は仲が良い人とそうでない人がおり、村の中に3つほどの「住民グループ」が出来ていた。

 

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「途上国の人々との話し方」の再読

「途上国の人々の話し方」は日本で熟読したので、パナマには持って来なかった。

しかし、あることが原因でこの本をもう一度読みたくなり、2013年12月に日本から送ってもらった。

 

それは、駒ケ根訓練所でメタファシリテーションについて議論をしていた協力隊の同期が、「著者の和田信明さんと中田豊一さんと会って話をした」とfacebookに投稿をアップしていたからだ。

「著者のお二人と直接会って話が出来たなんて、超うらやましい!」と思った僕は居ても立っても居られなくなり、日本から本を取り寄せて再度読み返すことにした。

 

途上国の人々と話すようになってから、「途上国の人々との話し方」を読み返してみると、日本に居た頃とは本から吸収できる量と質が違う気がする。

つくづく、勉強と実践を同時に出来る環境にいることに感謝するばかりだ。

 

これからも、「途上国の人々との話し方」を読みながら、集落の村人と交流し、村人の気づきを引き出し行動を促すメタファシリテーションの実践を目指したい。

これから国際開発へ挑戦したい人は、絶対に読むべき本だ!

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一眼レフカメラを握る宮﨑大輔

宮﨑大輔 Daisuke Miyazaki

【 仕事内容 】
海外農業コンサルタント / 世界を旅するフォトグラファー / 海外秘境ライター / 旅人限定のブログコンサル / CFコンサル

●青年海外協力隊の任期終了後に、フリーランスとして世界中を旅しながら国際協力やビジネスをしている現代版ノマドワーカー
●環境汚染がすすむ世界一の絶景ウユニ塩湖で環境改善プロジェクトを行うためにクラウドファンディングを行い一週間で100万円達成&現在はアドバイザーに就任。

→ 詳しいプロフィールはこちら

→ 人生で報われた決断ランキングベスト10

→ 宮﨑大輔のAmazonのほしいものリスト

【 農業経歴 】
長野県飯田市のリンゴ農家に生まれる→信州大学大学院で農学修士号取得→青年海外協力隊の野菜栽培隊員として中米パナマ共和国で2年間農業ビジネス支援→フリーランスの農業コンサルタントとして日本、アジア、中南米、アフリカで、日系企業から依頼を受け農業ビジネスのコンサルティングを行っている。

【 仕事のお問い合わせ先 】
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