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なぜ日本人は金持ちなのに不幸なのか?青年海外協力隊と幸福度ランキング上位国の外国人の意見

      2017/01/19


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カウンターパートと相談

幸せを感じない裕福な日本人と向上心がない貧乏なパナマ人

ぼくは青年海外協力隊・野菜栽培隊員として、中米パナマ共和国の農牧省に派遣されている。

あと一ヶ月で日本へ帰国するのだが、最近パナマ人の同僚たちとお互いの国の文化と国民性について話す機会があり、とても印象に残る議論になったので、ここに書き残しておきたい。

もちろん日本人、パナマ人といっても一概には言えず、人間性は個人によって異なるのだが、それでも集団で平均を見た時には、文化の影響を感じることができる。

「2年間一緒に働いた日本人とパナマ人が、お互いのことをどう思っているのか」をぜひ知ってもらいたい。

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日本に三ヶ月間住んでいたパナマ人の同僚の感想

事の発端は、日本に三ヶ月間住んでいたパナマ人の同僚が、他の同僚たちに向かって日本の話を始めたことだった。

彼は2013年にJICAの有機農業の研修のため日本を訪問し、東京、筑波、九州などを転々とした。

青年海外協力隊のカウンターパート

 

そして、日本の文化やパナマよりも進んだ制度を知り、彼はすっかり「日本好きなパナマ人」になった。

ちなみに彼はぼくのカウンターパート(仕事上の相棒)で、基本的にペアで仕事をしてきた。

 

ここからは彼がパナマ人に説明した日本の様子をご紹介しよう。

発展途上国の国民が日本に三ヶ月間住むと、このような感想を抱くのだ。

 

1.日本はまるで2115年

「日本は2115年の世界のようだった」と言っていた。

あまりにもパナマとは違いすぎて、100年先の未来にワープしたと感じたそうだ。

スカイツリーから見た首都東京

 

 

2.夜、うるさくない

「夜が静かでよく眠れた」と喜んでいた。

パナマでは騒音は問題とされていないので、深夜まで爆音でレゲエ音楽を流す家がある。

 

 

3.道にゴミが落ちていない

「日本にはゴミが一つも落ちていなかったが、どんな仕組みなんだ?」と聞かれた。

パナマの道は常にゴミだらけなので、ゴミが少ない日本の町に感動していた。

パナマの道のゴミ

 

 

4.時間通りに日程が進む

「9時に始まる予定の講習会が、9:00ピッタリに始まった」と驚いていた。

パナマでは9時に始まる予定の会議でも、実際に始まるのは11:30が当たり前なので、「日本人の時間通りに行動することとその計画性が、パナマ人との大きな違いだ」と言っていた。

 

 

5.日本人は初対面で卑猥なことを言わない

「日本人は卑猥なことを話さなかった」と言っていた。

お酒の席では日本人ともいろんな話をしたらしいが、パナマのように初対面でいきなりセックスやマスターべーションや風俗の話を持ち出されることはなかったそうだ。

村人と話す

 

 

6.老人も働いている

「老人も働いていたが、なぜなんだ?」と聞かれた。

パナマでは老人になれば仕事を辞めて、何もせずただただ家でのんびり過ごすのが当たり前だが、日本では65歳以上の老人でも自営業や農家として働いている。

参考:ピンピンコロリと死にたい!長野県下伊那郡高森町の瑠璃寺の生き方・働き方・死に方スローガン

 

 

7.子供が一人で歩けるほど安全

「なんと、子供が一人で町を歩いていたんだぞ!」と他の同僚たちに興奮気味に語っていた。

世界の火薬庫と呼ばれる中南米は治安がとても悪く、子供はギャングによる誘拐のターゲットになるので、一人で出歩くことはあり得ないのだ。

 

 

8.警察官が少ない

「町には警察官が少ないこと」も彼にとっては驚きだった。

パナマに限らず中南米の町は常に警察官が複数名でパトロールを行っているので、警察官が交番に待機していて町にうろついていないことが異様に映ったそうだ。

参考:【悲報】道でうんこを拾っていたら警察官に職務質問される 

パトロール中の警察官

 

 

9.ほとんどの日本料理には野菜を使う

「ほとんどの日本料理には野菜を使う」と説明していた。

パナマ料理には野菜はほぼ何も使わないので、それを聞いて同僚たちは驚いていた。

居酒屋の料理

 

10.空いた土地がない

「日本は田舎に行っても、空いた土地がなかった」と話す。

パナマには手つかずの空いた土地が広大に広がっているので、日本には人間の手が入った土地しかないことに驚いたそうだ。

山奥の集落の景色

 

 

11.農業の技術レベルが凄すぎる

「農業の技術レベルが凄すぎる!」と興奮気味に語っていた。

パナマは農業などの一次産業が発展する前に、三次産業のパナマ運河で経済発展したので、今でも農業の技術が低いままなのだ。

 

 

12.日本人は中国人とは違う

「日本人は中国人とは違う」とも説明していた。

日本人がメキシコ人とパナマ人を同じだと思うように、パナマ人から見れば日本人と中国人は100%同じだが、実際に日本に行ってみるとパナマに住んでいる中国人とは違う国民性を感じたらしい。

長野県飯田市飯沼神社

 

 

 

 

 

 

 

日本とパナマの違いを聞いたパナマ人の同僚からの質問

日本に滞在していたパナマ人の同僚から日本の話を聞かされた同僚たちは、パナマを貶されたことでだいたいが不機嫌になる。

この2年間で日本の話になることは何回もあったが、いつも他の同僚たちがパナマを悪く言われたことでいじけてしまい、すぐに話が終わっていた。

 

しかし、今回はたまたま教養がある獣医がその場にいて「だったら、パナマはどうすべきか?」と前向きな質問をいくつか受けた。

日本に行ったことがない獣医からの質問と、それに対するぼくと相棒の返答をご紹介しよう。

 

 

1.なぜ、日本は経済発展して安全で裕福なのか?

「なぜ、日本は経済発展したのか? なぜ、安全で裕福なのか?」という質問を受けた。

戦後の急成長には朝鮮戦争の特需が関わっていると言われているが、国際開発の分野では「経済成長する国には3つの必須条件がある」と言われているのでそれを説明した。

経済成長する国の3つの条件とは「①教育、②組織、③規律」である。

「高度な義務教育制度が整い、国や地方自治体の組織が正常に機能し、規律ある人間性を持っていたので、日本は経済成長することができた」と説明した。

 

 

 

2.なぜ、規律があるのか?

「では、なぜ規律があるのか?」と聞かれた。

ぼくの答えは、「日本の教育では宗教教育はないが、武士道を基礎にした『道徳教育』がある。小学生の頃から規律を重んじる教育を受けているから、日本人は個人よりも集団としての規律を優先させるようになる」だった。

参考:海外で外国人に「日本人の宗教観は何?」と質問されたら仏教でも無宗教でもなく、「武士道!」と答えよう。 

礼するパナマ人

 

 

3.なぜ、日本人は真面目に働くのか?

すると、「では、なぜ日本人は真面目に働くのか?」という質問を受けた。

パナマ人の相棒の回答は、「日本には冬があるから食料が手に入らなくなるし、地震や台風などの自然災害も発生するので、日本人の祖先が生きていくためには、真面目に働かなくてはいけなかったからだ。しかし、パナマには冬がないから働かなくても食料は手に入るし、自然災害は全く発生しないから、パナマ人の祖先は真面目に働かなくても生きてこれた。だから、2つの国に国民性の違うが生まれたのだ」というものだった。

雪の写真

 

 

4.パナマの農業レベルは、他の中南米諸国と比べてどうなんだ?

話は農業の話題になり、「パナマの農業レベルは、他の中南米諸国と比べてどうなんだ?」と聞かれた。

メキシコとコスタリカを旅行したぼくは、「メキシコ(北米だけど)は経済発展しているし国土が大きいので凄い。コスタリカは有機農業が有名。パナマは大規模で2~3作収穫する稲作と、ボケテ高原のコーヒー農園は凄いと思う。でも、野菜栽培のレベルは超低い」と感想を述べた。

参考:パナマ・ボケテ高原のルイス農園のコーヒーツアーで学んだゲイシャ品種の特徴と栽培方法、精製・焙煎技術、値段 

 

 

5.パナマの農業を改善するために、変えるべき要素を3つあげるとしたら?

さすが高学歴な獣医だけあって、「パナマの農業を改善するために、変えるべき要素を3つあげるとしたら?」というハイレベルな質問を受けた。

他の同僚からは下ネタしか質問を受けたことがないので驚いたが、ぼくはこう答えた。

「パナマの農業を変えるために変えるべき3つの要素は、①人間性、②栽培技術、③組織システム。改善しようというやる気・働く気が必要だし、野菜を育てる栽培技術を改善しないといけないし、その農業技術を指導する農牧省のシステムも変えないといけない」

 

 

6.なぜ、パナマは日本のように変わらないのか?

「なぜ、パナマは日本のように変わらないのか?」と聞かれると、相棒がこう熱く答えた。

「農学の修士号を持つ農業の専門家(ぼく)と2年間一緒に働いていても、同僚は誰もダイスケに農業の質問をしない。聞くのは下品な下ネタだけだ。だ、か、ら、パナマは日本のようには変わらないんだよ! JICAがプロジェクトを始めても期間が終われば、パナマ政府は援助品の車だけを奪い取って、本来の支援活動は停止する! だ、か、ら、パナマは日本のようには変わらないんだよ!」

相棒は日本に行ったことがあるし、長い期間JICAプロジェクトの仕事をしているので、日本とパナマを比較してその大きな差に憤りを感じている。

カウンターパートと相談

 

 

 

 

 

 

 

 

日本人から見た日本の問題とパナマ人の良いところ

相棒がヒートアップしてしまい、他の同僚たちが引いてしまったので、ぼくの意見も言わせてもらった。

 

1.日本人は働き過ぎ

まずは、日本人とパナマ人の労働環境の違いを説明した。

「日本人は平均的にパナマ人よりも給料が高いし裕福だけど、その代り労働時間は長い。例えば農牧省は7時半から15時半までしか働かないけど、日本人サラリーマンは8時から22時まで働く。しかも残業代は出ないことも多い。土日出勤もありえる。農牧省では残業は一秒もないし、休日に出勤することも地球が滅んでもあり得ない。日本の大型連休はパナマよりも少ないし、パナマで絶対に取れる一ヶ月間の有給休暇もない。パナマの農牧省のように『明日休ませてね』では休めない。しかも勤務時間中はパナマのように、Youtubeを見たり、映画のDVDの観たり、アダルトビデオを見たり、サボって家で寝ていたり、ビールを飲んだりしてはいけない。これだけハードに働いているから、パナマ人よりも高い給料がもらえるんだ。勤務時間あたりの収入額で比較したら、パナマの方が高いくらいだと思う。働き過ぎて『過労死』する人までいる」

この話を聞くと日本を羨ましがることはなくなり、「そんなに働くくらいなら、日本に生まれたくない」という。

参考:海外から日本を見ると、日本(人)は狂ってる。

 

 

2.日本人は幸せを感じられない

次に、ぼくが日本人について感じていること。

「パナマ人は常に『Todo bien(ALL OK)』という言葉を使うけど、日本人は使わない。パナマ人は自分のことも国のことも愛しているけど、日本人は違う。パナマ人は無電化集落に暮らすほど貧乏でも幸せを感じて生きているけど、日本人は幸せを感じることができない。『自分は幸せだぜ、イェ~イ!』と感じている日本人は少なく、自殺者が多い。ぼくらは常に問題点や不安ばかり考えてしまうんだ。日本はインフラが世界一整っているし、町は綺麗だし、治安はいいし、給料はいいし、世界最高の国の一つだけど、日本人は世界最悪の国だと思っている。常に問題点や将来の不安を感じて暗い顔して生きているんだ」

ぼくの話を聞いて、パナマ人の同僚たちは大爆笑していた。

「日本は治安がいいし、給料もいいし、インフラも整備されているし、それなのに『幸せを感じない』なんて、お前らアホか!? というか、『幸せを感じない』という感覚が理解できないぜ」と言われた。

 

 

 

3.日本人から見たパナマ国とパナマ人の良いところ

次に日本人のぼくから見た、パナマ国とパナマ人の良いところも説明した。

「パナマは経済成長の真っただ中で、ガンガン発展しているから見ていて面白い。世界最高のゲイシャコーヒーもあるし、伝統的な焼き畑農業もあるし、ぼくにとっては熱帯農業は面白いから学びたい。パナマは『世界最強の金のなる木』であるパナマ運河があるかぎり、いつまでも発展し続けられる。だからこそ、パナマ人は気楽に適当に仕事をしていられる。別にパナマ人が働かなくても、パナマ運河が外貨を稼いでくれるから。パナマ人に計画性はないけど、行動力はある。考える力はないけど、常にポジティブだ。ぼくは日本人はパナマ人を見習うべきだと思うし、パナマ人の良い所を学びたい」

「おぉ~、そうだろ、パナマは日本よりも良い国だろ??」と喜んでいた。

パナマ運河を通過する大型タンカー

 

 

 

 

 

 

 

JICAボランティアとは、文化と技術と経験の交換をする人

パナマ人と会って自己紹介すると、「JICAボランティアって何?」と必ず聞かれる。

日本人からすると青年海外協力隊とは、「途上国のために日本の優れた技術を教える偉い人」だと思うが、パナマ人は全く逆に「パナマの素晴らしさを勉強しに来た日本人」という捉え方をしている。

パナマでは義務教育期間に愛国教育が徹底されているので、まさか『パナマという銀河系史上最も優れた国』に指導に来る人がいるなんて思っていない。

からし菜と同僚たち

 

そこで、いつもぼくはこう答えている。

「ぼくらJICAボランティアは、①文化と②技術と③経験の交換のために来たんだ。日本もパナマもそれぞれが素晴らしい文化を持っているし、それぞれ違った技術を持っているし、お互いの国民が体験している経験も違う。だから、ぼくは2年間知っている文化や技術や経験を教えてきたし、代わりにたくさんのことを君たちから教わっている。日本はパナマから学ぶことがたくさんあるし、日本もパナマの力になれるはずだ」

今回の議論もこの話でみんな納得して一件落着した。

 

パナマでは日本人としてパナマのために日本文化を教えて、農業技術を教え、それ以外のありとあらゆる経験(例えば東日本大震災など)を伝えている。

2015年6月末に日本へ帰国してからは、パナマでの経験を日本へ還元したい。

有機肥料の講習会

 

 

 

 

 

まとめ

同僚たちと日本とパナマの国民性の話をした。

日本人としてパナマ人に伝えたいことがあるし、パナマでの経験を日本人にも伝えたい。

 

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VALU

【農業経歴】

1988年 長野県飯田市のリンゴ農家に生まれる

2011年 信州大学在学中に、実家のリンゴジュースを東京のマルシェやネットで販売する

2013年 信州大学大学院で農学修士号取得

2013〜2015年 青年海外協力隊として中米パナマ共和国で2年間農業ビジネス支援

2015年〜 農業コンサルタントとして日本、アジア、アフリカで、苺ビジネスのコンサルティング中

・テレビ出演(TBSあさチャン
・週刊誌監修(女性セブン
・書籍の監修多数

【フォトグラファー経歴】

2013〜2015年 中央アメリカで写真撮影を始める

2015〜2017年 世界20カ国を旅しながら風景写真を撮影

2017年〜 日本で人物撮影、企業撮影、イベント撮影を行う

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