海外旅行でクレジットカードのスキミング被害にATMで遭ったので手口と対策を共有する

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南アフリカを旅行中に、クレジットカードのスキミング被害に遭いました。

しかし不幸中の幸いで、犯人は現金の引き出しには失敗。

おかげで、口座からお金が引き出されることはありませんでした。

スキミングをされた場所は、まさかの空港内のATMマシーンです。

南アフリカのケープタウンに到着してから、わずか5分後にはスキミングされていました。

この事件をきっかけに、海外でのスキミング被害について調べることに。

 


そこで今回は、海外旅行中のクレジットカードのスキミング被害の手口とその対策を紹介します。

 

 

目次

私のスキミング被害のケース(南アフリカのケープタウン)

まずは、私のスキミング被害の状況を説明します。

南アフリカのケープタウンはスキミング犯罪が多いと知る

2018年8月にアフリカを旅行しました。

エチオピア、ルワンダ、南アフリカの三カ国を旅しました。

そして、南アフリカでは首都のヨハネスブルグは治安が悪いので回避。

代わりにヨハネスブルグから国内線で、ケープタウンに向かいました。

事前に調べた情報では、ケープタウンはクレジットカードのスキミング犯罪が多発しているとのこと。

これはヤバイと思い、スキミング対策を取ることにしました。

 

町中のATMやクレジットカードを使わないために、空港内のATMで現金を下ろす

私が考えたのは、スキミングのチャンスをなくすことです。

そのために、ケープタウン市内ではATMやクレジットカードを使わないことにしました。

ATMやクレジットカード決済をしなければ、スキミング被害には合わないだろうと。

そこで、ケープタウンに着いたらすぐに空港内にあるATMで、現地通貨を引き出しました。

「空港内にあるATMは安全だろう」と考えたからです。

これが間違いでした……

空港内では3つのATMを使いました。

まずは、預け入れした荷物を受取るターンテーブルの近くにあったATM。

ここで現地通貨を引き出しました。

それから荷物を受け取って空港のゲートをくぐって、誰でも入れるエリアに行きました。

「もう少し現金があった方がいいな」と思ったので、ここでもATMに向かいます。

しかし、次に使ったATMではエラーになってしまい、現金を引き出せませんでした。

ATMによっては、クレジットカードを受け付けてくれないことがよくあります。

なので、他のATMを探しました。

別のATMでは問題なく現金を引き出せたので、Uberを拾って市内に向かいました。

このときはまだ何も異変に気がついていません。

 

もし、「え、海外のATMから現金が引き出せるの?」と思った人は、こちらの動画を観てください。

 

すぐに楽天カードからメールが届く、カードが緊急停止

Uberでケープタウン市内にあるホステルに着きました。

チェックインを済ませてから、なんとなくメールをチェックします。

すると、楽天カード会社から以下のメールが届いていました。

本メールは、現在お客様がお持ちのクレジットカードのご利用内容について、
第三者により不正利用された可能性が高いと、弊社の不正利用検知システムにより
判断いたしましたので、緊急でお送りさせていただいております。

カードのご利用内容について、至急確認したいことがございますので、
下記連絡先までお電話でご連絡をいただきますようお願いいたします。

なお、ご契約のカードは、第三者による不正使用の可能性が高いため、
既にカードのご利用を一旦停止する対応をとらせていただいております。

楽天カード会社からのメールをまとめると、

①不正利用検知システムが作動

②第三者により不正利用された可能性が高い

③カードを一旦停止

④メールを私に送る

⑤至急、電話をかけてください

という内容でした。

このメールを読んだときは、

めちゃくちゃ、焦ったよね!笑

 

楽天プレミアムカードはいいぞ!

でも、今になって思うと、楽天カードの対応は迅速かつ丁寧でした。

私は慌てていたと思うんですが、電話で対応してくれた方は落ち着いていて親切でした。

そして、楽天カードの不正利用検知システムのおかげで、80万円を守ってもらえて感謝しています。

このスキミング被害の対応が良かったのでカードを再発行して、今でも楽天プレミアムカードを使い続けています。

参考記事:空港のラウンジを無料で使う方法!楽天プレミアムカードのプライオリティパスなら年会費が3万円もお得

 

スカイプから折り返し電話をする

すぐに電話をかけようと思いましたが、あいにくここは南アフリカ。

通常の通話では電話をかけられないので、スカイプを使うことにしました。

スカイプはスカイプクレジットを購入すれば、固定電話に電話をかけられるようになります。

すぐに楽天カード会社の指定番号に電話をかけ、話を聞きます。

カード会社からはこのような説明がありました。

南アフリカのATMから、1万円ほどの引き出しが2回ありました。

その30分後に、次は「80万円の引き出し申請」がありました。

しかし、一日の利用額の制限を超えています。

不正利用検知システムが作動し、カードの利用を一旦停止しました。

これはご本人様がされましたか?

なので、私は

「1万円の引き出しは私が行ったが、80万円の引き出しはしていない」

と説明しました。

ということは、お客様のクレジットカードはスキミングの被害に遭ったようです。

すでにお客様のクレジットカードはコピーされています。

なので、クレジットカードを完全に停止します。

帰国されたら新しいクレジットカードを再発行してください。

また、楽天プレミアムカードに付帯している「プライオリティパス」も停止します。

「わ、わかりました」と答えて、電話は終わりました。

この時点でわかったことは、こちら。

①ケープタウンの空港内のATMで使ったクレジットカードがスキミングされた

②クレジットカードがコピーされた

③80万円の引き出しを試行されたが未遂に終わった

④クレジットカードが完全に停止した

⑤付帯していたプライオリティパスも合わせて停止した

⑥犯人は不明

⑦現金の被害はなし

⑧どのATMでスキミングされたかは不明

 

クレジットカードを完全に停止する

楽天カード会社との電話により、クレジットカードが完全に停止しました。

しかし私は海外旅行には、最低でも3枚のクレジットカードを持参します。

おかげで特に困ることがなく、海外旅行を続けることができました。

「もしクレジットカードを1枚しか持っていなかったら…」と考えるとゾッとします。

 

日本に帰国してクレジットカードを再発行する

その後、ケープタウンの後にドバイを観光して、日本に帰国。

ケープタウンでもドバイでも、残りの2枚のクレジットカードを使いました。

日本に帰国したら、さっそくクレジットカードの再発行手続きを。

そして、新しいクレジットカードを受け取りました。

 

すべての支払が滞り、クレジットカードを再登録する

これで元通りかと思いきや、新しいクレジットカードは新しい番号を持っています。

そのため、これまでに古いクレジットカードを登録した毎月の支払いはすべて失敗に。

「クレジットカードで支払いができませんでした」というメールが何通も届きました。

そして、中にはそのせいで利用していた月額制のサービスが停止してしまったものも。

すべてのサービスでクレジットカードの番号を変更するのは、とても面倒くさい作業でした。

 

【後日談】ケープタウン空港のサービスアンケートで事件を報告

ケープタウンから出国するために、ケープタウン空港に行きました。

出国ロビーで搭乗を待っていると、スタッフからサービスアンケートを頼まれました。

ちょうどいい機会だったので、ケープタウン空港でスキミング被害にあったことを伝えました。

これで少しはATMのセキュリティが上がってほしいです。

 

 

クレジットカードをコピーされた手法

私のクレジットカードは、いったいどうやってコピーされたのでしょうか?

スキミングの手口を調べたところ、その手口はおそらくこうです。

①あらかじめATMのカード挿入口に読み取り装置を設置

②あらかじめATMのどこかに隠しカメラを設置

※もしくは偽物のキーボードを設置

③カモになる人がATMを利用する

④読み取り装置でカードの情報をスキャン

⑤隠しカメラで暗証番号をゲット

⑥カード情報を使って、偽のカードを複製する

⑦ATMを使い、偽のカードと暗証番号を使って現金を引き出す

 

 

海外のATMのスキミング手法の解説動画

こちらの海外のATMのスキミング手法を解説した動画を、ぜひご覧ください。

隠しカメラ、偽物のキーボード、読み取り装置を紹介しています。

そして、その巧妙さに驚くでしょう……

 

こちらの動画も参考になります。

 

カード挿入口に読み取り装置

※画像は上記の動画より引用

カード挿入口に読み取り装置がつけられていたと思いますが、まったく気が付きませんでした。

それもそのはずで、最近では読み取り装置が巧妙化して素人では絶対に気がつけません。

 

ATMの入力キーボードが偽物

入力したキーボードが偽物だった可能性もあります。

暗証番号を入力すると、それが犯罪者に筒抜けです。

 

ATM内に隠しカメラ

隠しカメラも同様で、ATMの機械の中に設置されていたと思いますが、まったく気が付きませんでした。

隠しカメラも巧妙に隠されているので、気がつくのはほぼ不可能です。

 

ATMのスキミングの対策方法

では、ATMのスキミングを防ぐ方法はまったくないのでしょうか?

私流ですがスキミング対策を考えてみました。

①銀行の中など信用できるATMを選ぶ

まずは、使用するATMを選びましょう。

町中にあるATMよりも、銀行の中に設置されているATMを選ぶといいと思います。

②ATMを使う前に内部を観察する

ATMを使う前には、内部を観察しましょう。

読み取り装置と隠しカメラは巧妙に隠されています。

見つけるのは難しいと思いますが、異変を感じたら使用をやめましょう。

 

③ATMの周囲に不審な人物がいないか確認する

スキミングの犯人はATMの周囲に隠れているそうです。

もし、ATMの近くに不審な人物がいたら、使用をやめましょう。

スキミング犯人の様子は、こちらの動画で紹介されています。

このように実行役と監視役のチームで動くことが多いようです。

 

④暗証番号を入力するときに手で完全に隠す

これが一番、大切だと思います。

暗証番号を入力するときには、手で指先を完全に隠しましょう。

最悪、カード情報を盗まれたとしても、暗証番号がわからなければ使えません。

その暗証番号は入力する指先を盗撮されて盗まれます。

なので、指先を完全に隠せば暗証番号はバレません。

ただし、犯人が偽物のキーボードを設置していた場合には、意味がありません。

⑤キャッシング枠の上限金額を設定しておく

事前にキャッシングの上限金額を設定しておきましょう。

私はキャッシングの上限金額をひと月10万円に設定しています。

なので、スキミングの犯人が一度に80万円をおろそうとしたときに、失敗させることができました。

すでにクレジットカードを持っている人は、ぜひキャッシング枠の金額を確認してください。

また、キャッシング枠は減額も増額もすることができるので、ご自身で設定しましょう。

 

キャッシング枠を低く設定すれば、第三者による現金の引き出しを防げます。

ショッピング枠も減額すれば、クレジットカードの不正使用をある程度は防げます。

ただし、限度内の使用は防げません。

⑥マネパカードのようなプリペイドカードを使う

プリペイドカードの「マネパカード」を使うのもおすすめです。

プリペイドカードならあらかじめ入金しておいた金額以上は、絶対に使われないからです。

例えば、3万円を入金しておけば、3万円以上は引き出せません。

それに対して、クレジットカードの場合には、口座に入っている金額以上が引き出せてしまいます。

例えば、口座に10万円入れてなくても、キャッシング枠が100万円なら100万円が引き出せてしまいます。

その点、プリペイドカードの「マネパカード」なら上限金額があるので安心ですね。

私も日本に帰国してから、さっそくマネパカードを申し込みました。

今後の海外旅行ではマネパカードを使います。

⑦クレジットカードの利用明細を頻繁に確認する

クレジットカードの利用明細は頻繁に確認しましょう。

使用しているクレジットカード会社のウェブサイトからログインすれば、利用明細が確認できます。

いつ、どこで、何を買ったのかを確認できるので、不正利用があればすぐに気がつけます。

最低でも月には一回は利用明細を確認しましょう。

また、海外旅行に行ったときには、必ず利用明細を確認してください。

⑧非接触型スキミングをされないようにICチップカードを使う

少し古いクレジットカードだとICチップが使われていません。

なので、非接触型のスキミングをされていたそうです。

非接触型とはその名の通り、カードを機械に通さずに遠隔でコピーする方法です。

なので、スキミング防止の財布やカバンが売っていますよね。

ただし、最近のクレジットカードはすべてICチップがついています。

なので、非接触型のスキミングを防げるようです。

もしICチップがついていない古めのカードを使っている人は、ICチップ付きに変えましょう。

 

 

クレジットカードのスキミングの手口

スキミングの手口は他にもあります。

1.お店の店員さんがグルで、カード情報と暗証番号を盗まれる

2.ホテルに財布を預けたときに、カード情報をスキミングされる

 

このような被害を防ぐためには、このような対策があります。

・信用できるお店でしかカード決済を使わない

・カード決済をしたお店を記録しておく

・信用できるホテルにしか財布を預けない

・誕生日などを暗証番号に設定しない

・暗証番号をわかりにくいものにする

 

 

海外旅行でクレジットカードを使うときにはスキミングに気をつけよう

今回は、私が海外旅行中に経験したクレジットカードのスキミング被害を紹介しました。

不幸中の幸いで、私は80万円の不正利用を回避することができました。

もし80万円が不正に引き出されていたとしても、保険の適用を受けてお金は戻ってきたでしょう。

しかし、それでも被害にあえば面倒くさい事務手続きが必要になります。

では、「クレジットカードを海外旅行で使わなければいいのか?」というと、そうもいきません……

だって、クレジットカードはとても便利だからです。

もうクレジットカードなしの海外旅行は考えられないからです。

だからこそ、スキミングの対策をバッチリしてから、海外旅行に臨みましょう。

編集長が実際に買ったAmazonのおすすめ便利グッズ

Amazonで編集長が実際に買って使っている便利グッズを紹介します。

①デスクワーク・在宅ワーク用品

②YouTubeの撮影用品

③農業や家庭菜園用品

Amazonは詐欺商品が多いので注意しないといけないですが、使い勝手が良い通販サイトです。

Daisuke MiyazakiのAmazonの購入履歴

編集長が実際に買った楽天市場のおすすめグッズ

楽天市場で編集長が実際に買って使っているグッズを紹介します。

①イチゴ栽培に使うもの

②家庭菜園の野菜づくりに使うもの

③ビールやワイン

④おつまみとおかず

楽天市場は0と5が付く日と18日はポイント還元率が高くなるのでお得です(毎月5日、10日、15日、18日、20日、25日、30日)。

ポイント還元を含めて考えると、近所のスーパーマーケットで買うよりも安いことが多いです。

Daisuke Miyazakiの楽天市場の購入履歴

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