パナマシティの観光スポット
パナマ共和国は、中央アメリカの最南端に位置しており、「世界の十字路」といわれている。
パナマ共和国の首都はパナマシティであり、南北アメリカ大陸をつなぐ陸地として発達した。
また1914年にパナマ運河が完成してからは、太平洋と大西洋をつなげる「海運業の要所」ともなっている。
パナマ運河は海運業の要所だけでなく、パナマを訪れた観光客にも人気の観光スポットとなっており、現在では観光業の要所でもある。
さらに、パナマの首都パナマシティにはパナマ運河だけでなく、古代遺跡パナマ・ビエホや旧市街カスコ・ビエホといった世界遺産が多くあり、パナマシティは実は観光都市でもある。
世界遺産に登録されている古代遺跡パナマ・ビエホに関しては、過去に記事を書いているので興味がある方にはぜひ読んでもらいたい。
参考:パナマシティ観光の名所スポット!世界遺産の古代遺跡パナマ・ビエホのおすすめの見所|JIBURi.com
パナマ・ビエホには「青年海外協力隊・パナマ派遣・野菜栽培・趣味が写真撮影」という共通点が多い同期隊員と一緒に、休日を利用して写真撮影を中心とした取材活動のために見学に行った。
今回のカスコ・ビエホにも、写真好きな同期隊員と一緒に休日を利用して写真撮影のために行ってきた。
カスコ・ビエホの紹介のために、彼が撮影した写真も一部使用させてもらっている。
カメラ隊員、ありがとう。
カスコ・ビエホ(カスコ・アンティグオ)の観光情報
カスコ・ビエホの観光に役立つ情報をまとめてみた。
「パナマシティの観光をしよう!」、「カスコ・ビエホに行ってみたい!」という旅行者の方にぜひ読んでもらいたい。
カスコ・ビエホ? カスコ・アンティグオ?
旧市街の世界遺産に登録されている歴史的地区を、「カスコ・ビエホ(Casco viejo)」という。
ちなみにカスコとは「住宅地」という意味で、ビエホとは「古い」という意味である。
最近では地区の名称をカスコ・ビエホから「カスコ・アンティグオ(Casco antiguo)」に変更したが、古くから使われているカスコ・ビエホという名称が未だに使用されている。
ちなみにアンティグオとは「古代の、古い」という意味で、ビエホと同じようなものである。
名称が変更になったが、現在でもタクシーやバスを使う時には、カスコ・ビエホでもカスコ・アンティグオでも通じる。
カスコ・ビエホはサン・フェリペ地区ともいわれ、スペインの植民地時代に機能していた町並みが残っている歴史的・文化的に重要な地区である。
カスコ・アンティグオへの行き方・交通手段
続いて、カスコ・アンティグオへの場所と行き方、交通手段をお教えしよう。
カスコ・アンティグオの場所
パナマの空の玄関口であるトクーメン国際空港から見ると、カスコ・アンティグオは南西にある。
また陸の玄関口であるアルブルック・バスターミナルから見ると、カスコ・アンティグオは南東にある。
トクーメン空港に到着した旅行者も、まずは市内を走るメトロバスの始発場所であるアルブルック・バスターミナルに行くことになるだろう。
カスコ・アンティグオへの行き方
カスコ・アンティグオへの交通手段は「3パターン」ある。
(1)タクシー
とにかく早く、簡単にカスコ・アンティグオに行きたい場合は、タクシーを利用しよう。
新市街からは2ドルから3ドルほどで、カスコ・アンティグオに到着できる。
しかし、必ず登録されたタクシーを使い、くれぐれもタクシー強盗に気を付けてもらいたい。
パナマではタクシー強盗は、タクシー運転手が乗客を襲うことを意味しており、外国人観光客を狙った強盗事件が発生している。
タクシーを利用する前には、以下の記事を参考にして身の安全を確保してほしい。
参考:タクシー強盗が多発する中南米に旅行する人へ!治安が悪い海外の警察が勧める26対策|JIBURi.com
(2)メトロバス
安い値段で行きたい人は、パナマシティ市内を走るメトロバスを利用しよう。
アルブルック・バスターミナルでメトロカードを購入しチャージすれば、日本のスイカカードのように使える。
料金はどこまで乗っても、一回25セント(高速道路を使う区間は、別料金)。
メトロバスで行く場合には「シンコ・デ・マジョ(Cinco de Mayo)」という交差点付近で降りて、そこからカスコ・アンティグオまで歩いて行こう。
(3)地下鉄
もう一つの選択肢は、今年完成したばかりのメトロ(地下鉄)を使うことだ。
メトロバスと同じようにメトロも、アルブルック・バスターミナルに始発駅がある。
バスと同様にメトロカードを使えば、一回35セントで簡単に乗り降りでき、おススメだ。
カスコ・ビエホへの降車駅は、シンコ・デ・マジョ。
参考:中米初のメトロ電車!パナマシティの地下鉄で鉄オタ(撮り鉄・乗り鉄)海外デビュー|JIBURi.com
安全上の注意点
ただし、カスコ・アンティグオ周辺を歩く際には、注意が必要である!
カスコ・アンティグオ地区と隣接した地区は、少年ゲリラ団のアジトになっており非常に治安が悪いのだ。
カスコ・アンティグオに来た土地勘がない外国人観光客が、道を誤って治安が悪い地区に迷い込み、強盗に襲われるという事件が発生している。
カスコ・アンティグオに行く前には、必ず地図で場所と経路を確認し、犯罪被害に遭わないようにくれぐれも注意してほしい。
Casco Viejoの美しい街並み
さて、ここからはカスコ・ビエホの美しい街並みを写真と共に紹介しよう。
カスコ・ビエホのビルに、美しいアートな壁画が描かれていた。
パナマシティで一番オシャレなエリアだと思う。
そのため、欧米や中南米からの外国人旅行者がツアーで見学していたり、パナマ人カップルがデートしている。
右上に見えるパナマ国旗は、「アンコンの丘」という場所に掲げられている巨大な国旗である。
きれいな町並みで思わずスキップしたくなる。この写真はカメラ隊員撮影。
カスコ・ビエホは海岸があり、その向こうには新市街が見える(カメラ隊員撮影)。
建物の中には歴史を感じる物も多く、レトロな雰囲気を作っている。
まるで、ヨーロッパのような町並である。
今回のカスコ・ビエホの取材活動では、愛用のNikon・D5100と標準ズームレンズ、シグマの50mm単焦点レンズで撮影した。
落書きまでなんか、洒落てる。
しかし、暮らしている人もいるので生活感もある。
カメラ隊員!
カラフルな旗で細い路地が飾られていた。
欧米人と一緒に写真撮影するカメラ隊員。
路地の奥には、海が見える。
カスコ・ビエホは細い路地が多く、家にはテラスがある。
たぶん、偉い人たち。
パナマ運河を越えるための「アメリカ橋」も見える。
これがカスコ・ビエホから見た、新市街。
まるで東京のような高層ビル群で、「ここは本当に発展途上国なのか!?」と疑問に思う。
カスコ・ビエホには、パナマ運河博物館や国立劇場、文化人類学博物館、アフロアンティジャーノ博物館など、博物館系がたくさん建っている。
今回はどこも取材しなかった。
カメラ隊員は大きなバックパックを背負っていた。
「イチ!、ニー!、サン!、ヨン!」という威勢がよい日本語が聞こえてきたので、振り返ってみると、なんとカスコ・ビエホの路上で空手教室が開催されていた。
カメラ隊員は空手教室には見向きもせず、カスコ・ビエホの建物の撮影に夢中になっていた。
カメラ隊員がこよなく愛する猫の写真。
カスコ・ビエホ周辺は治安が悪いこともあり、警察官が巡回していた。
高い鐘楼が有名なサン・フランシスコ教会
国立劇場の前には、高い鐘楼が特徴的なサン・フランシスコ教会がある。
鐘楼に登ることもできるらしいので、ぜひ挑戦してみてほしい。
鐘楼と青い空が美しい。
教会の入り口に掘られたキリストの壁画。
サン・フランシスコ教会の前にあるボリーバル広場の石像。
教会遺跡
カスコ・ビエホはスペイン植民地時代の旧市街だけあって、わずかだが遺跡も残されている。
きれいな街を歩いていると、突然巨大な遺跡が現れたのでびっくりした。
この遺跡はもとは教会だったそうだ。
独立広場とカテドラル
カスコ・アンティグオの最大の見所は、カテドラル(大聖堂)である。
写真を見ればわかると思うが、超巨大!
パナマ・ビエホから鐘が移設されているらしい。
「うわぁ~、でっかいなぁ」と田舎者オーラ全開でカテドラルを眺めていたら、おじさんに話しかけられた。
10分くらい世間話をすると、「じゃあ、金をくれ!」と言ってきた。
観光案内ツアーを勝手に始める人がいるので、気を付けよう!
観光中の休憩にピッタリ!ジェラート屋
カスコ・アンティグオで観光中に歩き疲れたら人に、おススメの休憩スポットがこちら。
美味しい、美味しいアイスクリーム&シャーベット屋GOURMET。
店内には数十種類のアイスクリームとシャーベットが並べられている。
バニラ、チョコレート、ラムレーズンなどの定番の味から、パッションフルーツ&パイナップルなどの珍しいフレーバーまである。
値段は2、3ドルほど。
高級ゲイシャコーヒーが飲める・買えるお店
「ちょっと、コーヒーでも一杯飲みたいな……」と感じたら、自家焙煎のコーヒーショップBaja equeに立ち寄りましょう。
スタバっぽいアメリカ風なカフェスタイルのお店。
こちらのコーヒーショップでは、チリキ県で栽培されたパナマの高級コーヒー品種・ゲイシャを扱っている。
ゲイシャコーヒーは、日本のスターバックスが一杯2,000円で発売したことで有名だ。
店内には取引しているコーヒー農園の写真があり、働いている女性たちはノベ・ブグレという少数民族のインディヘナの方々と知った。
店の奥には、コーヒー豆の焙煎機が置いてあり、ちょうど焙煎していた。
せっかくなので、ゲイシャコーヒーを飲むことにした。
お値段は、一杯9ドル(およそ1,000円)。
パナマのコーヒーコンテストで3位になった農場の豆を使っているらしい。
3位……って、微妙。
コーヒーショップのお姉さんがゲイシャについていろいろ説明してくれ、一杯ずつドリップしてくれた。
ただ、コーヒーのドリップのレベルは低かった。
こちらが一杯1,000円のパナマ産ゲイシャコーヒー!!
ちなみにパナマでは一般的にコーヒーは、一杯30円くらいで売られている。
ゲイシャコーヒーは、普通のコーヒーの33倍高い。
ゲイシャコーヒーとぼく(カメラ隊員撮影)。
ゲイシャコーヒーの香りは、とても良い。
味はとても酸味が効いていて、苦味がとても弱い(これはドリップの影響かも)。
お土産用の焙煎コーヒー豆も販売されていた。
たしか、1パック25ドルくらい。
お土産を買うならココがおすすめ!フランス広場の民芸品店
カスコ・ビエホでお土産を買うなら、まずはフランス広場の民芸品店に行こう。
道に沿って、たくさんの出店が並んでいる。
売られているのは、民族工芸品などすべてパナマのお土産だ。
「えぇ、それでは次がラスト・クエスションです」
まるで世界ふしぎ発見のリポーターになった気分(カメラ隊員撮影)。
観光客と観光客を相手にする店員でにぎわっていた。
まだお土産に悩んでいる方は、次のお店に行こう(カメラ隊員撮影)。
カスコ・アンティグオ内の路地には、お土産や民族工芸品を扱うお店が多い。
休日には路上にお店も並ぶ。
ぼくの任地で見かけるお土産とは、クオリティが違う。
どれもお洒落で、ハイセンスだ。
日本人にも喜ばれそうである。
民族工芸品を扱う店はたくさんあるので、パナマのお土産を買うならカスコ・アンティグオで買おう!
カスコ・ビエホの観光情報まとめ
カスコ・ビエホはパナマシティで一番の観光スポットだろう。
町並みはきれいだし、お土産のレベルも高い。
パナマシティを訪れた際には、ぜひカスコ・ビエホに行きましょう!
【追記】中南米旅行でのお金の持ち歩き方
中南米へ行きたい人、中南米へ旅行する予定がある人へ。
中南米11カ国に3年以上滞在した私の経験から、安全なお金の持ち歩き方をまとめました。
ぜひ読んでみてください!