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20回目の滞在調査にグアテマラの青年海外協力隊・栄養士隊員も同行し、学校菜園と稲品種を調査した。

      2015/07/12


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20回目の農村滞在調査

9月20日から22日まで、20回目の農村滞在調査を行った。

今回滞在したのは、前回滞在した集落とは別で、たまに滞在している集落。

今回の滞在の目的は、以下の二点であった。

1.学校菜園の調査

2.伝統的な稲作品種の調査

 

また、今回の滞在調査にはグアテマラで活動している青年海外協力隊・栄養士隊員も同行した。

彼女は同期ではなく先輩にあたり、任国外旅行でのパナマ滞在に合わせて、滞在調査に同行することになった。

彼女はグアテマラで他の協力隊員と協力して、「中南米地域の栄養改善レシピ集」を作ったそうだ。

ぼくが参加しているプロジェクトも栄養改善プロジェクトだし、ぼくも野菜料理の料理教室を開きレシピを教えているので、取り組んでいる課題が似ている。

 

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学校菜園の調査

セルトレイの普及中止がうまくいかない。

セルトレイに植えられたキュウリが一斉に発芽していた。

発芽したキュウリ

ぼくは山奥の集落で「セルトレイ」を使うことに反対している。

なぜならば、育苗槽を使った育苗方法に比べてセルトレイは土の容積が小さいので、保水能力が弱いからだ。

集落に住む農民は、「苗に毎日水を与える」という任務を実行しない人が多い。

焼畑農業では水やりという農作業は存在しないので、「毎日面倒を見る」ということを出来ない人が多い。

そのため、この集落ではこれまでに何回も苗が水不足により枯れている。

そこで、セルトレイを使わずに育苗槽を使った育苗を提案しているが、なかなかうまくいかない。

この学校菜園ではもともとは育苗槽を使っていたが、セルトレイを無料で支給されてからはセルトレイしか使わなくなってしまった。

理由は、「新しいモノを使う技術は古い技術よりも良い技術」という意識があるからだ。

「セルトレイの普及がうまいくいかずに悩んでいる協力隊員」は世界中にたくさんいそうだが、「セルトレイの普及中止がうまいくいかずに悩んでいる協力隊員」はぼくだけだろう。

 

トマトの挿し芽

トマトの挿し芽が順調に活着し、生育していた。

トマトの挿し芽

トマトの挿し芽作業を一緒にしたおじさんに、今回の滞在中に集落の中でばったりと会った。

彼は挿し芽作業中は、「お前はアホか?こんなことをしても枯れるだけで、絶対にトマトは育たない!」と言っていたが、「ちゃんとトマトが育っているのを見て、自分の家のトマトでも挿し芽を始めたよ」と言っていて、一緒に超笑った。

トマトの挿し芽方法については、以下のエントリーを参照して欲しい。

参照:まるでマジック!?家庭菜園のトマトの脇芽から挿し木の苗を無限に増やす方法|JIBURi.com

 

栽培期間が短いF1大玉トマトと在来品種

学校菜園の大玉トマトがほぼ死んでいた。

栽培期間が短いトマト

パナマでは大玉トマトの栽培期間が短い。

だいたい一段分しか収穫できない。

このことは、パナマの過去の農業隊員の情報誌にも書かれていたので、熱帯気候によるものなのだろう。

パナマで開発されたトマト品種は、着果が始まると急激に株が弱り、ひどい成り疲れ状態になる。

ぼくは「パナマの農業研究機関が開発したトマト品種の問題でもある」と思っている。

下の写真の左側がパナマ育成のトマトF1品種のT9(スペイン語でテー・ヌエベと読む)、右側はパナマの在来品種のミニトマトである。

在来トマト品種とF1品種

在来品種の方がF1品種よりも酸味と苦味が強く生食には向かないが、病気にも強く収穫期間が長い。

 

良く育っている作物

学校菜園の中でも、ピーマンは良く育っていた。

果実も大きく、収穫期を迎えていた。

あとは苦味を持つピーマンの消費を促す必要がある。

学校菜園のピーマン

学校菜園の野菜畑では、長芋も育てられている。

もともとは野菜を育てるための畑なのだが、村人は野菜よりもイモ類やトウモロコシ、バナナを育てたがる。

学校菜園の長芋

しかし、輪作体系の一つとして、トマト→長芋→キャッサバ→ピーマンというように野菜の間にイモ類を挟むのは、良いアイデアだと思う。

 

 

伝統的な稲作品種の調査

集落の中で村人と会えば、すぐに稲作品種の話を聞いたし、焼畑で稲を見ればすぐに写真を撮って、生育を調査した。

特に伝統的な稲作に詳しそうな年配の男性は、質問攻めにした。

村人と稲穂

 

そして、まだ葉数が少ない稲もあった。

葉数が少ない稲

このように品種によって生態、生育に大きな違いがある。

また下の写真のように、穂が黒い稲もあった。

穂が黒い稲

そして、村の長老がぼくがずっと探していた「短いコメの籾」を見せてくれた。

短いコメ

ちなみに村人は籾をこうやって保存している。

パナマの稲穂の保存の仕方

収穫の仕方が日本のようにワラごと株元で刈るのではなく、穂だけを収穫するからだ。

そして、新米は一度籾ごと茹でてから、こうやって干す。

パナマの新米の干し方

新米だけは、「収穫→茹でる→干す→脱穀→茹でる→食べる」というように茹でる作業を2回するそうだ。

稲作品種の調査を行い、およそ20品種が栽培されていると明らかになった。

そして、数種類の種籾が手に入った。

非常に面白くなってきたので、これからも伝統的な稲作品種の調査を続けたい。

 

増水した川を渡る

今回の滞在中に困ったことがある。

それは、川の増水だ。

雨期になり本格的な降雨が始まり、川の水かさが増していた。

この集落には大きな川が流れているので、集落内を移動するために川を6回も渡らないといけなった。

川を渡る

村人が通りかかったときは、荷物を運んでくれたり、馬の乗せてくれたり手伝ってもらえた。

村人がいないときには、ズボンを脱いでパンツ一枚になり、バックパックを担いで川を渡った。

 

グアテマラとパナマの比較

グアテマラの栄養士隊員からは、グアテマラとパナマを比較した話を聞けた。

客観的な意見が聞ける機会はなかなかないので、村人の暮らし、風習を見つめなおす良い機会になった。

おかげで、まだまだぼくは村人の暮らしを理解できていないと気づいた。

 

エバンジェリストの秘密

今回の滞在中に「エバンジェリスト(プロテスタント福音派)の夜の集い」に参加できた。

この集落では、カトリック教会からエバンジェリストに改宗した人が異様に多いので、特にこの村人の宗教観に興味がある。

カトリック教徒ともうまくやっていきながら、エバンジェリストが多い理由を突き止めたい。

無宗教者という強みを生かして、宗教について中立的な立場から理解を深めたい。

 

まとめ

グアテマラの栄養士隊員と山奥の村に滞在した。

学校菜園の調査をしつつ、伝統的な稲作品種の調査をし、稲作品種のサンプルを手に入れることが出来た。

エバンジェリストの集いにも参加し、宗教観など村人の暮らしをさらに知りたくなった。

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宮﨑大輔の紹介

一眼レフカメラを握る宮﨑大輔

宮﨑大輔 Daisuke Miyazaki

【職業】

■農業コンサルタント

■トラベルフォトグラファー

→ 詳しいプロフィールはこちら

【有料コンテンツ】

■ フリーランス向けマガジン Freelance Diary

【農業経歴】

1988年 長野県飯田市のリンゴ農家に生まれる

2011年 信州大学在学中に、実家のリンゴジュースを東京のマルシェやネットで販売する

2013年 信州大学大学院で農学修士号取得

2013〜2015年 青年海外協力隊として中米パナマ共和国で2年間農業ビジネス支援

2015年〜 農業コンサルタントとして日本、アジア、アフリカで、苺や野菜ビジネスのコンサルティング中

・テレビ出演(TBSあさチャン
・週刊誌監修(女性セブン
・書籍の監修多数

【トラベルフォトグラファー経歴】

2013〜2015年 中央アメリカで写真撮影を始める

2015〜2017年 世界20カ国を旅しながら風景写真を撮影

2017年〜 日本や海外で人物撮影、企業撮影、イベント撮影を行う

2017年11月〜2018年1月 現在は西ヨーロッパで撮影中です

世界中の写真をInstagramにアップしています。

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