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家庭内暴力を受ける女性、アルコール中毒の男性、13歳で妊娠した少女にぼくができることは?

      2014/08/20


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13歳の妊婦

有機肥料の講習会をした帰りに、プロジェクトの車にある少女を乗せた。

プロジェクトメンバーのだれも彼女とは面識がなかったが、たまたま歩いている少女と道で出会い、行きたい方向が同じだったので車に乗せてあげた。

知らない人を車に乗せてあげるのは、よくある話なので何も驚くような話ではないのだけど、僕はその少女のお腹を見て驚いた。

 

少女は妊娠していた。

 

失礼な話だがパナマ人女性は太っている人が多いので、「あれっ、ひょっとしてこの女性は妊婦さんかな?」と思っても、だいたいその予想は外れる。

しかし、この少女は「確実に妊婦さんだ!」と思うほどにお腹が膨らんでいた。

そしてカウンターパートが確認するとやはり彼女は妊娠していて、しかも彼女の年齢はまだ13歳だった。

 

 

未成年者の妊娠

パナマの社会問題の一つとして、「未成年者の妊娠」がある。

10代前半の少女が妊娠し、出産しているのだ。

これはニュースや新聞にもかなりの頻度で取り上げられているし、職場の同僚やホストファミリーとの会話にも出てくるほどだ。

日本でも「14歳の母」というドラマが放送されたり、未成年者の妊娠が社会問題になった。

 

この問題に関して、パナマと日本には一つ違いがある。

カトリック思想で成り立っているパナマでは、法律により基本的に人工中絶が禁止されている。

レイプと心身喪失の場合のみ、中絶できるそうだ。

 

そのため基本的に、13歳の少女に人工中絶という選択肢はなく、望んだ妊娠ではなかったとしても出産するしかない。

中には望んだ妊娠というケースもあると思うが、ほとんどは性に関する知識不足やレイプによるものらしい。

 

この問題に対して、同じ村に住むアメリカ人ボランティアであるピースコープが活動している。

彼らは村の学校に行き、子供たちに性教育を教えている。

 

 

家庭内暴力

今日、またその少女と病院で会った。

僕は病院でプロジェクトの会議に参加し、そこでもその少女のことが話題にのぼった。

さらに、「家庭内暴力」に関しても議論が白熱した。

パナマでは家庭内暴力の件数が、ここ数年急激に増えている。

 

僕の村で活動するNGOは、山奥の集落に暮らす女性たちを集めて「家庭内暴力に関する講習会」を開催している。

僕が活動する集落でも、「あそこの奥さんは夫から殴られて、顔にアザを作っているのよ」と家庭内暴力に関して話を聞くことがある。

 

実は前回の会議でも、学校の先生から「家庭内暴力に関しても取組をしてほしい」という要請がプロジェクトに対してあった。

しかしそれに対してプロジェクトは何も行動を起こさなかったので、今回の会議ではさらに強い要請が起きた。

しかし、僕が参加しているプロジェクトは栄養改善プロジェクトなので、家庭内暴力に関しての活動には予算は下りないだろう。

 

 

アルコール中毒

未成年者の妊娠と家庭内暴力を引き起こす原因と考えられているのが、男性の過度の飲酒だ。

山奥の集落で活動していると、かならず泥酔状態の男性に絡まれる。

彼らは主に「グワラポ」と呼ばれるサトウキビで作る自家製酒を飲んでいる。

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NGOの職員の話によると、男性が泥酔し少女を襲う、泥酔し女性を殴るという問題が起きているそうだ。

常にお酒を飲んでいて、アルコール中毒に近い状態の人もいるらしい。

もちろんお酒を飲まない男性もいるし、適度に飲んで楽しんでいる人の方が多い。

 

 

「何をすべきか?」と悩む

集落が抱える問題は明らかだ。

 

性教育が不足した少女。

家庭内暴力を受ける女性。

お酒に溺れる男性。

 

これらの問題に対しては、先述のNGOやアメリカ人ボランティア、パナマ国内の各機関がすでに活動している。

 

しかしこの問題に対して、僕は何もしていない。

「栄養改善プロジェクトのために派遣された野菜栽培隊員がすべきことなのか?」という考えが頭にちらつく。

栄養改善プロジェクトから求められている活動は、「野菜栽培の指導」である。

技術職のせいで、視野・活動の幅が狭くなっていると気づく。

 

 

さらに他にも政治活動、高等教育不足、不衛生な環境、ゴミ処理問題、上下水道がない、電気がない、トイレがないなど集落に問題は山ほどある。

「すべての問題を解決する力は僕にはない」と気づき、無力さも痛感する。

 

しかし、「野菜の育て方なんかを教えるよりも、性教育を教えた方がよっぽど村人の役に立てるのではないか?」とも思い、悩んでいる。

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宮﨑大輔 Daisuke Miyazaki

職業

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農業経歴

1988年 長野県飯田市のリンゴ農家に生まれる

2013年 信州大学大学院で農学修士号取得

2013〜2015年 青年海外協力隊として中米パナマ共和国で2年間農業ビジネス支援

2015年〜 農業コンサルタントとして日本、アジア、アフリカで、苺ビジネスのコンサルティング中

・テレビ出演(TBSあさチャン)
・週刊誌監修(女性セブン)
・書籍の監修多数

写真経歴

2013〜2015年 中央アメリカで写真撮影を始める

2015〜2017年 世界20カ国を旅しながら風景写真を撮影

2017年〜 日本で人物写真を撮影中

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